たまに西畑に話しかけられながら午前の授業は終わり、
お昼の時間になった
私は別に一緒に食べる相手もいないから教室の端で黙々と食べるしかない
また変なことを言い出した、
いやいやおかしいでしょ
目立ちたくないのにこいつといると必然的に目立つことになる
と、お得意のきゅるきゅるな目でお願いされた
いやまだ全部言ってないし、!!
私の手首を掴んで走り出す西畑
階段を上がっていきたどり着いたのは屋上
そんなドラマみたいな展開そもそも出来ないようになってるから
屋上のドアを開け進んでいくあいつ
私はドアの前で立ち尽くしてしまった
悪いことをしている
私は真面目で優等生でみんなのお手本なのに
こんなことしていいはずがない
ドアの向こうであいつが言っている
もしバレたら?
先生からも一定の生徒からも信頼を無くす
しかも西畑大吾という存在と一緒にいたという事実まである
、、どうしよう
バレなければいい、、
この感情は持ったことがなかった
ずっと正しいことだけをして罪悪感なく生きてきた
屋上に入ることはダメだけど
ちょっとぐらい良いかなという気持ちが芽生えてしまった
私はゆっくり屋上に足を踏み込んだ
あぁ、入っちゃった
西畑をこっちを嬉しそうに見ている
もう同罪だ
罪悪感はもちろんあったけど、
何故か楽しい、少し殻を破れた気がした














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!