目の前にいたマリはそんなことをいった。
まぁ、気持ちはわからんこともない。
「遅くなる」と連絡をしてくれたとはいえ、時刻は9時を回っていた。
そんな夜遅くに帰ってくることなんて、なかった。
いくら「生徒会」がすごい立ち位置であったとしても、されど生徒会だ。
...彼らを信じたいが、悪いことを勘ぐってしまう気持ちはある。
お兄ちゃんやお姉ちゃんが返ってこないことで、マリの機嫌は最悪になっている。
そのうえで僕がマリのことを無碍にしたらさらに機嫌が悪くなることくらい簡単に分かった。
今まで話してこなかったことを話そうと思った。
息を吐くように真実を露にしていった。
すると、マリには理解しがたかったようで頭がパンクしていた。
2分ほどたって完全に理解したマリは再度驚きの言葉を口にした。
「タイプ違くない!?」「舞先輩可愛かったけど!!」と。
マリは少し戸惑いながら聞いてきた。
まぁ、それもそうである。
色恋沙汰を綺麗にかわしてきた男が、急に話した色恋沙汰がこんなに暗い話だなんて誰が創造するだろう。
マリは言い切った。
かっこよいとおもった。
そのまま、流れるように会話を続けた。
時刻が9時半を回ったころ、部屋の扉が開いた。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。