オルカさんは丁寧にヘリを着地させてくれた
お陰で、患者に負担が掛かることもなかった
返事は聞こえなかったが、きっと声は届いて
いるだろう
私とてつおさんは急いで中へと運んだ
すると、入り口でイカつい格好をした男と
すれ違った
髪は刈り上げていて、アロハシャツを着ている
病院に居たということは、患者なのだろうか
すると、突然前に人が現れた
彼はそう言い、私達のところへ着いて来た
恐らく治療を手伝ってくれるのだろう
あとの治療は救急隊に任せ、私は病院の外へ
出た
またあのイカつい人とすれ違ったが、面倒ごとに
巻き込まれても厄介なので
そのままスルーした
すると、片足を壁に付けて立っているレダーさん
を見つけた
あれから、彼は大丈夫だったんだろうか
腹にナイフ貫通なんて…あんま聞かない言葉
だよな
そういう彼の目は揺らいでいた
恐らく心配なんだろう、彼の安否が
その後、私達の間には沈黙が流れた
本日2度目の市長室
前来た時と状況は全く変わっていないように
見える
レダーと一緒に連れてきたあの男2人は、部屋の
隅に寝かされていた
PCなどの機械をずっと凝視していた目線が、
急に俺達の方へと向いた
市長がこちらへ近づいてきたので、夕コさんは
女2人を受け渡した
そのまま部屋を立ち去ろうとしたその時、市長に
止められた
警察ねぇ…
state見たけど、警察の数は全く変わってない
しかも、多分ほぼ全員が怪我して病院で治療
されたり入院したりしてる
俺はコイツ等がやったであろう事や、被害に
遭った人などを話した
確かに、外はもう真っ暗で何も見えなくなって
いる
今日はいつにも増して時間流れるの速く
感じたな…
俺達は市長に挨拶した後、警察ヘリの元まで
戻ってきた
そっか…w
まぁ、本人がそう言うなら心配いらないな
夕コさんも一回男にぶん殴られてたけど、ずっと
ピンピンしてるし
まぁ大丈夫だろう
市役所の前に不自然に停まっているこのヘリは、
外から見ると変に思われるかも知れない
でもそれ以前に、俺達は突発の事件に巻き
込まれた被害者。
だから、今は思う存分に羽を伸ばして疲れを
癒した













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!