くそ……何で…!
意識はちゃんとあるのに、体が思い通りに
動かない…!
これ以上病院で暴れるのはマズイ
大勢の人達に怪我を負わせてしまう
早く止まれよ…!!
なるべく体の動きを最小限に押されられるよう
力んでいると、
奥の病室から1人出てくるのが見えた
赤い髪にピンク色の大型服…
起きるの早くない??免疫力どうなってるん
ですか…
そろそろ体力も無くなってきた…
本格的にヤバくなってきた頃、病院の入り口の
自動ドアが開いた
私は咄嗟に後ろを向く
そこに居たのは…
マズイ、ぐち逸さんにまで被害が…!
離れて、と忠告したはずが
ぐち逸さんはどんどん私の方へ歩み寄ってくる
無意識のうちに動いていた右手が、ぐち逸さんに
当たりそうになる
…はずだった
途端に、動いていた腕が急に脱力する感覚がした
体は床に打ちつけられ、視界が急に変わった
今は、うつ伏せになり全く体を動かせない状況だ
そのタイミングで、手に手錠を掛けられた
視界が段々と掠れていく…
恐らく私に手錠を掛けてくれたのは蓮さん
なのだろう
私の前に屈み、肩を叩きながら私の名前を連呼
している
もう既に目を瞑ってしまった為、何も見える事は
ないが
きっと今の蓮さんはとても曇った顔を
してるんだろうな
そこで私の意識は飛んでしまった
やっと起きてきやがったこのおじさんが…
マジ遅い、マイペースすぎるお前
ヤバい…本当に出血ヤバそうだな
俺の分の包帯全部つぼ浦さんに使うか…
お、俺も??
いつの間にか俺も加わってるんだが…













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。