らだおはつぼ浦さんの肩を叩きながら、耳元で
大きな声で声を掛け続ける
その後、体を横から覗き込むようにして見ている
なるほど……テクいな
どこで手に入れたんだそんな知識…
5〜10秒ほど見て、らだおは判断を下した
らだおは袖を捲り、直ぐに胸骨圧迫を開始する
つぼ浦さんの胸が押されるたびに、深く手が
沈んでいるのが見える
これ肋骨折れるんじゃ…
20回ほど続けた所で、既に息が切れてきていた
そんなにキツイんだ…
一定のリズムで30回ほど繰り返し、らだおは一旦
手を止めた
何をするのかと思えば、急にヘルメットを脱いだ
つぼ浦さんの頭を後ろに傾け、顎先を引き上げる
そして鼻をつまみ、口と口を重ね、人工呼吸を
開始した
らだおが息を吹き込むたびに、つぼ浦さんの胸
辺りが少し上がる
これを2回繰り返した後、また胸骨圧迫を
再開した
血も流れなくなってきた…これ止血できてるん
だよな…?
こうして、俺はらだおから教わりながら
胸骨圧迫を開始した
これ体力一気に持っていかれる…
それでも、俺は一生懸命に続けた
胸を押すたびに髪が揺れるのウザい…
俺がこのペンギンマスク付けてるから気遣って
くれたんかな…
視野広、お前
流石センパイだな
一定のリズムで、また押し続ける
そこで、AEDを持ったマンゴーがやっと到着した
俺は胸骨圧迫してるから見えないけど、らだおは
今多分AEDをどうにかしてる
すると、機械音声が聞こえてきた
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成人モードです
意識、呼吸を確認して下さい
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胸を裸にして、AEDのフタから
四角い袋を取り出して下さい
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マンゴーがつぼ浦さんのアロハを脱がして、
らだおが袋を取り出す
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袋を破いてパットを取り出して下さい
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その指示通りに、らだおはパットを取り出した
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パットを青いシートから剥がして、図のように
右胸と左脇腹に貼って下さい
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心電図を測っています、体に触らないで下さい
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辞めた瞬間、今までの疲労が全部押し寄せてきた
腕パンパンだし、もう無理……
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電気ショックが必要です
充電しています
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マンゴーが震えた声でそう呟いた
息切れのせいで上手く話せたかは分からないけど
なるべく落ち着いた声で喋ったつもりだ
これでマンゴーが安心してくれるといいんだが…
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体から離れて下さい
点滅ボタンをしっかりと押して下さい
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らだおはそう言い、ボタンを力強く押した













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。