病院の自動ドアが開いたすぐ先に
手錠を掛けられて倒れているケインと
注射器…恐らく鎮静剤を片手に持っている
ぐち逸と
がみともさんに肩を貸してもらい、なんとか
立っている牢蓮が居た
市長はともかく、何でお前らもここにいんの?
案内された方へ、レダーさんを抱えながら
着いて行く
止血しかしてないけど…大丈夫かな
がみともさんはそのまま部屋へと入っていって
しまった
蓮を抱えたままソファに座り、一息つく
今更、疲労感が全部押し寄せてきた
外はそもそも雨が降っていて暗かったのも
あるけど
時間的にももう遅い時間で、眠気も押し寄せて
きた
椅子の手すりに全体重をかけようとしたら
隣の牢蓮の肩に頭を乗せるような体勢になって
しまった
牢蓮あったか……熱ありそうなぐらい
あったけぇわ…
確か皆んなの中で平均体温高かったの
刃弐と音鳴と…牢蓮だったような…?
多分牢蓮に肩貸して貰うのこれで2回目だな
後でお礼言っとこ
あと残っているのは…
署長、音鳴先輩、芹沢先輩…だけか
さっき言っていた「ロボット」は先輩達と関わり
のある"ケイン/オー"の可能性も…
確か報告してくれた彼は病院へ行っていた筈
後で少し様子を見に行きましょうか
スナイパーでの狙撃を担当していた彼女が
言いかけたその時
気配を全く感じなかった…
白髪にサングラス…もしかして
この街のギャング、"MOZU"のボス
"ヴァンダーマー"…?
可能性は高そうだな…
確かに…ここは人気の無い路地裏
新規住民であれば知るはずもないような場所だ
わざわざここに来る人は…この街を熟知した
黒市民ぐらいだろう
これに関しては嘘はついてない
人気の無い場所で集まろう、と召集をかけた時に
丁度全員がここに集まったのだ
…これでも疑われてしまうか
厄介だな…早くここから…
マズイ…変に動揺してしまった
レダー先輩と少し似たような圧…やはりいつまで
経っても慣れないな
先程と比べると、より一層圧が強くなった
私以外の人は、彼の圧により腰を抜かして
しまっている
仕方ない、あの銃を使うしか…
ポケットからピストルを取り出そうとしたその時
ギャング2人相手では流石に勝てる気がしない…
ここは一旦逃げ………
運悪く、パトロール中であっただろう警官2名が
パトカーに乗ってこちらへ来た
今はロスヨントスの警察服だし、この街の警察を
偽っても無駄になってしまう
どうすればこの状況を打開できる…?













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。