たっつんsite
夜、特に理由も無く街を歩いていた。
あなたに家具とかで足りないものが無いかな、なんて頭の隅で考えながら。
突然、そんな声が聞こえた。あなたの声に聞こえて、思わずそちらを振り向いてしまった。
(あなた…?)
その影は確かにあなたに見えた。
なのに次の瞬間、バサッという音を立てて、蝙蝠の様な羽が、彼女の背中に生えたのだ。
そして、彼女が何事か言うと、男は逃げて行った。
一連の出来事を思い出し、部屋で頭を抱える。
隣の部屋から、じゃぱぱともふの声が聞こえてきた。
(あいつらも、なんか見たのかな…)
そんな事を考えていたら、いつの間にか寝落ちしてしまっていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。