「」とあなたの名前を呼んで。
すっとあなたが振り向いて。
ふっと嬉しそうに笑って。
「」とわたしの名前を呼んだ。
ぎゅっとあなたは手を握って。
ずっとわたしの隣にいた。
わっと結果に喜んで。
そっと隣のあなたを見た。
それはいつものはなまるで。
すっとそこから視線をずらした。
ふわっと笑ったあなたは少しわたしの前を歩いてた。
ちょっと大人に近づいて。
さっと先生から返された答案を。
君に見られないように鞄にしまう。
前の君はいつも通りの満点で。
なぜか心がぎゅっと重くなった。
学年が上がって。
1人にならないために友達を作って。
昼休みにはいろいろな友達のところに行って。
君にはいつしか話しかけなくなっていた。
君には話しかけてくれる人がいるから。
君からすっと意識を逸らして。
ふっと心が軽くなったような気がした。
きっと君は何も知らない。
私がどんなふうに君を思っているのか。
ずっとずっと嫌いだった。
私の前を歩いていく君が大嫌いだった。
君がいなければ私は1番になれるのに。
君がいなければこんなふうに考えることもないのに。
君から視線を、意識を逸らすたびに。
君との距離が開いて追いつけないような気がした。
それでも無視をするしかなくて。
君にちゃんという勇気もなくて。
わかってたはずなのにこの心から解放されたくて。
君を遠ざけた。
ツーっと、鳴った電話を見て。
それが君からの電話だと気づいて。
急いで起きて電話に出た。
君はいつも通りの綺麗な声で。
その声が酷く久しぶりのような気がした。
君は他愛もない話をして。
時々君が笑って。
私もつられて笑った。
ふっと、会話が途絶えて。
気まずさに耐えられなくなって。
電話を切ろうとしたその時、
「」と君が言った言葉を私は一生忘れない。
君が大嫌いだった。
私の前を歩いていく君が大嫌いだった。
いなくなればいいとさえ思っていた。
だから、これでよかった
わたしは何もしてない
利も害もなしてない
だからわたしはわるくない
もう大人になった私は。
時が止まった君よりずっと賢くて。
ずっとずるくて醜くて。
1番だった。
わたしは、1番になりたかった。
ただそれだけだった。
1番になって、それで、
それからのことが何も湧かなかった。
さっと立ったそこは風が気持ちよくて。
そこには一輪の花が置いてあった。
すっと目を閉じると。
瞼の奥には笑ってる君がいた。
そして私はあなたに言った。
これまで一度も会えなかった言葉を。
「」
目を開けると、
そこにはふわっと少し困ったように笑う君がいて。
ぎゅっと私を抱きしめた。
暗い。これに尽きる。
znsbキャラでできるか、、?できないな。はい。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。