その場で、顔を見合わせる
夜蘭は気絶させたドーパミンを抱え、
フィクウスの言葉に耳を傾けていた
今にも拳を繰り出しそうな夜蘭を、
杏里が必死の思いで止める
その声に、杏里は体を震わせた
夜蘭は震える杏里の肩に手を置いて、
落ち着くよう静かな声で話しかける
しかし、夜蘭は相手を睨みつけた
死んだやつが生き返る
そんな話があるわけなない
夜蘭は、嫌な予感とともに、後ろを振り向く
しかし、夜蘭はその真相を知ったあとでも、
違和感が消えないままでいた
ヒースクリフはなぜ巫女に取り入った?
ドーパミンの病を知っていた?
ヒースクリフを攫うため・・・・そういうことか!
夜蘭は、今自分の腕に抱えられ、
ぐたりとしているドーパミンを見る
しかし、そこから情報は何も浚えない
しかし、確実なことはただひとつ
すると、夜蘭は言葉を詰まらせる
それに、南は興味深いと片眉をあげた
顔色の悪くなる夜蘭の背を、
杏里は静かにさすった
その話は杏里たちにとって、
衝撃の告白だった
フィクリウスは気まづげに唇を噛む
ぐちゃぐちゃと髪に触れる夜蘭の言葉を遮り、
フィクリウスはさっそく動き出そうとしていた
意見が固まってきたところで、
聞きなれた声が近づいてきていることに気づく
それに対し、南はすぐさま視認防御結界を貼った
しかし、視点を向けた先には、
その言葉に安堵し、
南は結界を
結界を自ずから割りそうになり、
南は急いで多重にかけ直した
しかし、夜蘭は、隠す暇もなく
やはり、ヒースクリフに
ドーパミンの所在がバレてしまったようだ
その瞬間、
認識阻害結界が剥がれ落ちる



























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!