フョードルに頼まれた任務であなたさんに恋する話です。
ニコライside
『知らないところへ行こうよ。』
『何も、誰もいない、僕たちだけのところへ。』
『君といれば、僕は何処へだって行ける…
鳥のように何処までも飛んでいけるさ。』
君の白い体を抱きしめながら、そう呟いた。
出会った時こそ何も思ってなかったけど、
関わるうちに君に堕ちていった。
どんどん会う度に君に奪われて、
その度僕に鎖が増えていったけれど、
そんなこと見えない位に君が好きになっていた。
まるで、何かの魔法にかかったみたいにね。
だから、逃げ出したい。
君と僕で知らない場所に行きたい。
君との自由を目指して香りも、景色も、
何もかも新しいところに行こうよ。
抱きしめる指に無意識に力が入った。
『ねえ…一緒にさ、行こうよ。』
返事は返ってこない。
君の体は指先から冷めて
君の瞳からは光は消えていて、
ただ僕を映す鏡のようになっていた。
段々と喪失感が込み上げてきて、涙が出てきた。
君を殺したのは僕なのに。
こんなつもりじゃなかったのにな。
君の額に唇をそっと落とす。
来世でも、いつでもいい。また会えたら、
『知らないところへ行こうよ。』
『何も、誰もいない、僕たちだけのところへ。』
その時は、君と恋させてくれるかな。
よかったら♡と☆お願いします…!











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。