第2話

最初の世界、最初の出会い
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2025/09/21 10:35 更新
まるで夢を見ているようだった。
見渡す限りの青空。広がるグラウンドの奥の体育館で、真っ黒なユニフォームを着た少年たちが汗を流している。
響く声、ボールの音、足音。どこかで見たことがある。これは「ハイキュー!!」の中に出てくる烏野高校だ。
あなた
……これ、まさか、
体育館に上がると、目の前にボールが転がってきた。
?
そこの人、拾ってくれる?
顔を上げると、ユニフォーム姿の青年がこちらに駆けてきていた。
色素の薄い髪、鋭くもどこか優しげな瞳。
不破湊。
にじさんじのライバーで、さっきまで一緒にコラボ配信をしていたはずの、あの不破湊がーー目の前にいた。
あなた
……不破さん!?
名前を呼ぶと、彼は一瞬だけ目を見開いたが、すぐにいつものような軽い笑みを浮かべる。
不破湊
あー……なんか、見たことある顔だなーって思ってたら。やっぱり来たか。
あなた
え?「来た」って、え、何……どういう意味?
混乱するあなたの下の名前に、不破はさらっとボールを受け取りながら言う。
不破湊
説明したいことは山ほどあるけど、まずはこっち来なよ。変なとこ突っ立ってたら先生に怒られるからさ。
あなた
先生……?
強引に手を引かれ、体育館の脇まで歩かされる。
部活中の部員たちは誰も不破を不思議がらない。まるで、最初からこの"烏野高校の生徒"として存在しているかのように。
ーー違和感がじわじわと広がっていく。
現実の不破湊が、ハイキュー!!の世界にいて、しかも部活してる?
これはただの夢じゃない。映像でもない。熱と汗と音、すべてがリアルすぎる。
あなた
……ここ、どこなの。不破さん、これって一体ーー
不破湊
多分俺たち配信中に"飛ばされた"んだと思う。アニメの世界にさ
言葉が現実味を持つのに、少し時間がかかった。
あなた
……は?
不破は腰を下ろし、タオルで首筋を拭きながら続ける。
不破湊
俺も最初は意味わかんなかったよ。気づいたらこの世界にいて、なぜか"烏野のセッター"ってことになってたし、周りのやつらも、俺のことを"前からいた生徒"みたいに扱ってくる
あなた
じゃあ………私以外にも、ライバーがこの世界に……?
不破湊
いや、さっき学校の中で探したけど、いなかった。多分別の世界に飛ばされてるんだろうね
不破はふっと、空を見上げる。
不破湊
何が原因でこうなったのかはわかんないけど、多分ーーこれ、ゲームじゃない
あなたの下の名前の喉がゴクリと鳴る。
あなた
これって、戦闘系のアニメに飛ばされたら死ぬかもしれないってこと……?
不破湊
さあね。でも、もしそうならーー一人でいるのは危ないだろ?
不破の目が真っ直ぐこちらを見つめる。その目に、嘘はなかった。
不破湊
だから俺は、この世界から抜け出す方法をさがしてる。そして、他のライバーを見つけて、助けるつもり。
あなた
……!
不破湊はただのノリと勢いだけの男じゃなかった。
その瞳には、確かな覚悟と責任が宿っていた。
不破湊
一緒に、行く?
差し出された手を、あなたの下の名前は見つめーーそっと、握った。
そのとき、空の上で何かが光った。
不自然なノイズが空間を切り裂き、誰かの声がかすかに聞こえたような気がした。
     ………次の"世界"が、開くー

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