第2話

『怪異の連続殺害事件』
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2025/08/26 10:22 更新
観月累
『怪異の連続殺害』…ね。
銀河鉄道の車内。
与えられた調査資料に目を通し、背もたれに倒れ込んだ。
今回の任務は、東京都内及び周辺地域で発生しているという連続殺害事件だ。
但し、その被害者は人間ではない。
この事件では、多くの“怪異”が殺されている。
発見された死体を調べた結果、殺された怪異達はいずれも撲殺されていることが分かった。
事件を起こした何者かは怪異を殺しながら移動し続けているという。
観月累
なーんか嫌な感じ…
車内アナウンス
《次はー、横浜ー、横浜の倉庫に止まりま〜す。》
観月累
…んじゃ、行きますか。
地図で場所を確認し、周囲を見回す。
観月累
…っていうか、捜索範囲広すぎない?最後の現場から5キロ離れてるんだけど!?
調査対象は常に移動を続けているようで、一晩で違う県に移動していたこともあるらしい。
観月累
これ、見つかるかな…何日かかるんだろ〜…
はははっ、と乾いた笑いが漏れる。
案の定、一日探し回っても手掛かりは得られなかった。
午前中から調査を始めたが、既に夕焼けが近くなっている。
観月累
これ、多分もう遠くに行っちゃってない…?
諦めて銀河鉄道に乗ろうとしたところで、視界の端に奇妙なものが映った。
観月累
ん…?
細い路地から何かはみ出している。
観月累
え?待ってあれ…人の足じゃない!?
慌てて駆け寄る。
自分と同い年か、それより年下の少女が道に捨てられた段ボールの上で眠っていた。
灰色のパーカーのフードを目深に被っていて、顔はよく分からない。
観月累
何でこんな所で…っていうか、
少女はぼろぼろだった。
パーカーは少し薄汚れていて、所々破れている。
履いているスニーカーもすり減って随分履き潰されていた。
観月累
おーい、こんな所で寝たら危ないよ?
直接触れないように気を付けながら、少女の肩を揺さぶる。
少女
うう…ん、
目を覚ました少女はゆっくりと身体を起こしこちらを見た。
ぼんやりとした表情をしていたが、しばらくすると大きく目を見開く。
ドンッ
観月累
うわっ!?
いきなり突き飛ばされ尻もちをつく。
少女は物凄い勢いで距離を取り、強張った表情でこちらを見ている。
観月累
(あー、そりゃ警戒するよね〜…)
観月累
あ〜、脅かしちゃってごめ…
少女
…来ないで!!
突然の怒鳴り声にびくりと肩を揺らす。
少女の顔は血の気が引いて青ざめ、目には恐怖の色が浮かんでいた。
呼吸が荒く、手は震えている。
初対面の人物を警戒するにしては、明らかに異常な反応。
観月累
え…ど、どうしたの?
少女
何しに来たの?私を捕まえる気?それとも口封じ!?
観月累
待って待って待って!?そんなことしないって!
少女の口から飛び出した物騒な言葉を慌てて否定する。
観月累
何か勘違いしてない?俺ちゃん君をどうこうしようとか考えてないよ。
少女
…本当?
観月累
ホントホント。
少女
…。そう。
少女は訝しげにこちらを見ていたが、ひとまず警戒を解いてくれたらしい。
観月累
…一旦、移動しない?こんな所で立ち話もなんだしさ。
少女は俯いたまま、小さく頷いた。

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