あなたの下の名前side
江戸に上京して2週間目。
私はスカウトされて、「すまいる」ちゅうところで
働いとー。
今は買い出し中
昼間は店の準備、夜からは仕事開始だ
あん人、袋に穴空いて酢昆布落ちとー、、、
「あ?」と素っ気ない返事をしてこちらを向く
耳に手を突っ込んで、もう片方の手はダランと垂れてる
気だるけなお兄さんは酢昆布を受け取ろうと手を
伸ばして、私を見るなり固まって黙りこくる
悲報 出会い頭に口説かれました
俗に言うなんぱ、、、ひぇー、江戸怖。
めんどくさそうだから2歩離れてみる
そう言って3歩ほど近づいてきてさっきよりも近くなる
これぐらい身長高かったらいいのにな、、、
そう思いながらふとお兄さんの目をみる
お兄さんの目はすごく綺麗な紅色。
思わず見入ってしまった
気がつくとお兄さんは口を開けて呆けた顔になっていた
そしてまだ渡せていなかった酢昆布を押し当てるように
お兄さんに渡してすまいるまで走る
思ったよりも遅くて、妙ちゃんには心配させてしまった












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。