第10話

8話
1,600
2020/08/29 09:50
土曜日。



『...来てしまった。』



私は、日向くんたちのこれからの部活動の運命(?)が決まる3対3の試合を見に来てしまった。



もう吹っ切れたと思っていたけど...やっぱり私は...。



そこで私は首を横に振る。



だからこの事はもう良いんだって!記憶から消すの!



すると、



ダンッ、ダンッ、ダンッ...



ボールが弾んでいるようなリズムの良い音が聞こえた。



せっかく来たんだし...ちょっとくらい見に行こうかな。



私は、惹かれるように体育館に歩いていく。



窓から顔を出し、こっそり中の様子を見る。



そこでは、もう3対3の試合が行われていた。



『わぁ...!』



思わず小さく声が出る。



日向くんと(多分)影山くん。あと...「っしゃあああ!!」...よく叫ぶ人。



相手は...よく見えないや。



やっぱり...お互い強い。



すると、



パシィンッ



『!?』



日向くんとセッターの人が速攻(クイック)を使った。



『凄い...!』



この前日向くんに聞いた話だと、全然スパイク打たせて貰えないはずだったのに...。



周りの部員も驚いている。



結局試合は日向くんのチームの勝ちで幕を閉じた。

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