見渡す限り何の変哲もない街のようにも見える。
けど、私がいた頃はゴミや煙草や薬物の粉だって落ちてることもあった。
それが今やこんな綺麗になってる。
何があってこうなったと言うのだろうか。
商店街を抜けて、少し住宅街を歩いた所にある私の実家。
私が居ない間に住所が変わってなければ、家族が今でも住んでるはず。
そしてとある曲がり角の突き当たりを曲った。
曲がった先には最後に見た時と同じあの家があった。
相変わらず自転車もバイクも定位置に。
最早変わらなさ過ぎて逆に安心感すら覚える。
そう一言呼びかけるが返事は無い。
理由はおそらくリビングに行けば分かるだろう。
私の母は昔からギャンブル、お酒、お金の中毒者だ。
私の面倒も見ずに、よく一人で出掛けていた。
たまに男も連れて来てたっけ?
母は欲情の奴隷と言ってもいいだろう。
そう言うと母は「チッ…」と舌打ちをし、
再び日本酒を瓶ごと飲み出した。
いつも通り無視。
もう慣れたものだ。
現在私はvery veryオシャンなお店でお仕事中。
(資料を元に推理中。)
ワンチャン資料見たら解決出来ちゃったりなんて発想をした
数十分前の自分を殴りたい。
そう思って、資料をよく見ず鞄に押し込んだ。
そのせいで、1枚大事な資料を落としている事も知らずに…
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩♥️×20 or ⭐️×100
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。