第2話

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2024/07/05 22:13
そう、事の始まりは数日前に戻る____




























保科宗四郎
気になってたんやけど、あなたってどこ生まれなん?
















突然の質問に思わず足を止めた。


何で今…??











そう、今は怪獣討伐直後である。


亜白隊長が本獣を撃ち抜き、残りの余獣の生存確認の為辺りを探索している。











そんな中何故私の実家の話になる(


そんな私の思考を読んだのか、「今思いついた単なる興味や。」と付け足した。















あなた
…治安が多分日本で一番悪いんですよ。私の実家。


保科宗四郎
あ、今ので分かったわ。
保科宗四郎
有名な不良高校があるとこやろ?


あなた
はい。あの街にいたのは本当に昔の事なので記憶は曖昧な部分が多いですけど…
あなた
でも、一応アソコに家族残してきてるのでちょっと心配ですね…


保科宗四郎
へぇ、ならここで提案や。
保科宗四郎
実家帰省したらどうや?






























あなた
え?
あなた
冗談でしょう??


保科宗四郎
そんなしょーもない冗談言わんわ。
保科宗四郎
まぁ、タダでは帰さんけどな。

















そう言う保科副隊長の目は少し開かれていて、


紫色の綺麗な瞳が私の顔を覗いた。

















保科宗四郎
その街の調査行ってきてくれへんか?


あなた
ヘッ、?


















調査という言葉に少し私は身構えた。


何かあの街にあるのかという不安が押し寄せてくる。














保科宗四郎
何でか知らんけどな、あの街だけやねん。
保科宗四郎
これまで、怪獣の被害が無いのは。

あなた


















そう言われればあの街で怪獣がどうのこうのと言うニュースはこれまで聞いた事がない。

















保科宗四郎
あの街に住んでる経験のあるあなたにしか頼めん仕事や。


あなた
…保科副隊長、それって…
























あなた
最早実家帰省じゃないんじゃ…?


保科宗四郎
…………気づいたか…
…そんな事ないで!















今「気づいたか…」って小声で聞こえたんですけど(














保科宗四郎
せやけど、どの道調査命令があったのはほんまや。
保科宗四郎
遅かれ早かれ、あなたに行ってもらうことになってたと思うで。



















と表向きではこう言ってるが、


多分保科副隊長は事前に私の経歴を全て調べ尽くして、わざわざ私が実家に帰りたいという意思を押し出したタイミングで言ってる。













私の長年の勘がそう言ってる!!


だがそんな事分かっても命令を無視出来る訳でも無く、私はそのまま了承してしまった。




























あなた
はい…行かしてもらいます。





















そして時は進み____

























あなた
…変わりすぎだって。


















現在に至る。








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