酔っている人にはレモン味の何か、とはよく言うもの。
とはいえ家にレモンは無いので庭に生えていたレモングラスを切って、鍋に水を入れ煮て出来たものを飲ませてやった。
小さい頃父にこうすると美味しいお茶ができますよ、なんて教わったものだから毎晩落ち着くために飲んだりしていた時期もあった。
レモン、では無いもののレモンのいい香りはするし、落ち着くだろう。
なんて飲ませたのが行けなかったのか、建前で一緒に出した煎餅もフィナンシェもみかんも、全て食べ尽くすこの男。
一体何奴…!?
隣にいた銀さんが引き気味に言い放つのを見て私も思わず口からため息が出る。
もはや尊敬。
周りの一同もうわぁ…なんて引き気味に男を見る。
けれど男は、こんな重い空気の中構わずニカッと笑った。
独特な話し方で言葉を理解するのには少し時間を使うけれど、なんだかいい性格であって、自由人で、楽観的な妖怪であるとはわかった。
空を飛んで、しかも当たりを空から遮るほど大きい。
どんな妖怪であるかはなんとなく想像が着く。
中国では崇められたり…ていうのも何となく想像が着く。
けれど一体それって妖怪なのか?
…神様じゃね?
私の疑問に大口を開けて笑った男は煎餅の残り一つをバクリと食べてサングラスの奥の目を細めた。
キメ顔でシャキーンなんて効果音のつきそうなセリフ。
自分を貶してんのか偉そうに見せてんのか、どっちなのか分からない言葉選び。
言葉の意味わかって使ってんのかな。
アンケート
アンケート
おいくつですか?
10代前半
72%
10代後半
26%
20代以上
2%
投票数: 277票
アンケート
この作品のどのような部分が好きですか?
コンセプト
16%
言葉選び
7%
推しがいる
49%
作者がしゅき
10%
何となく見ている
17%
投票数: 258票
アンケート
好きなキャラはもう出ていますか?
もう出ている
76%
まだ出ていない
14%
今日出たぜよ
10%
投票数: 260票











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。