( 2021年 TAEYONG )
スケジュールが終わって
宿舎に帰ってきたのは深夜2時
真っ暗な宿舎の中電気をつけず
自分の部屋に辿り着けたのは
向かい側に位置する
あなたの部屋から光が漏れていたからだ
おかしい、いつもなら寝ている時間なのにと思い
そっと部屋のドアを開けてみると
ベッドに寝転がっているあなたの姿があった
実はあなたはStickerの活動が
始まる前の時期から休養をしている
朝、ベッドから起き上がることが出来ず
病院に行くと椎間板ヘルニアだということが判明した
あなたの場合重度のヘルニアだった為
医師から今すぐ休養をした方がいいと言われ
今後の活動のことも考えて休養の形をとった
あなた自身も突然休養と言われて
最初は何をしたらいいのか分からず
ソワソワした様子だったが
毎日欠かさず理学療法をこなしているし
一人でウォーキングしていたらシズニに会って
感動したとかスケジュールから帰ってきた僕達に
たくさんお話してくれる
あれから楽しく1時間近くお話していたら
いつの間にか隣にいたあなたは眠りについていた
自分の部屋に帰ろうと思って目の前にある
机の上に置いてあった薬やサポーター
その横にあったあなたが毎日書いてる日記があった
でもその日記は休養が決まった日から
今日まで何も書かれておらず白紙だった
この白紙が無くなる日はいつなのか
もしかしたら明日かもしれない
半年先かもしれない、1年後かもしれない
そう思っていた
でもたった1ページにだけ一文こう書いてあった
12月17日 : 私が活動再開する日
コンサートで直接シズニに会える日
今日は11月12日
コンサートのポスター撮影をした日
あぁ、この子はもう計画済みなのか
不思議だとは思ったんだよね
先週、振付師の先生と練習室から
出てくるあなたを見かけた時
今日の朝、理学療法に行くって言っていたのに
その後振付師の先生に聞いたら
ダンスの練習を動ける範囲で始めたと
ソロステージは盛大に
ダンスパフォーマンスを入れると
シズニが見たら心配しちゃうよ
腰痛くないのかってね
僕が今、あなたにあれこれ言っても
彼女は聞くだけで行動には移す気がないから
影から静かにあなたを見守ってあげよう
流石に危ない時は辞めなさいって手を掴むけど…












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。