此処でまたスタートに戻るの?
私は一生報われないまま?
やっと元通りになれそうだったのに、
私はずっとこの人達にやられっぱなしなの…?
どうしていつもこうなんだろう。
虐められる訳も知らないまま。
また、痛いって、
痛い。
どうして痛いの…?
実際は痛くない筈なのに、
痛いのは私じゃないのに、
貴方が駆け寄る。
そう答える。
見た目だけの嘘。
大丈夫なんかじゃないのに。
彼女が笑う。
嬉しかった。
1人じゃないなんて、
私は幸せだったんじゃん、
彼らは小学生だろうに、
彼女達が走り去ろうとした後ろ姿に、
無意識な私は蹴りを入れてしまった。
そう叫んだ。
そうしたらなんだか解放された気分になった。
延々と負けの試合をさせられていた苦痛から、
逆転勝利をした様な、
清々しい気持ちに…
罪を暴かれた犯罪者の様に語り始める。
泣きぐしゃった顔で語る彼女に辛辣な言葉をかける。
スラスラと言葉を述べる。
まるで自身の姿が偽りの様に、
言葉を吐き出し終えると、
彼女はすぐに振り返り、帰路に着く。
そんな事、思ってもない癖に。
本当は助けたい一心だった癖に、
でも、
優しさか。
すっかり元気を取り戻した様な貴方が呼ぶ。
素っ気なく、
目も合わせずに。
涙で滲んだ貴方を見たくないから。
自分の瞳から垂れた雫を忘れ振り返る。
甘えてもいい?
今だけ。
こんな所でする事じゃない。
そんなのは私が一番わかってる。
でも、涙が溢れて止まらない今。
甘えさせて?
お姉ちゃん。
忘却の追憶(ラブミステリー) end












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。