第19話

〜__
268
2024/03/26 19:33


本編じゃなくてすみません
思い付きの番外編みたいな感じです

本編11話にちょっっっと関連してます
- ̗̀⚠︎ ̖́-

※あなたの下の名前の子供時代
※ただただ長い
※本編と辻褄が合わないところあり
※キャラおかしい






王耀side
それは夜の日、小風の波に髪が揺れている

中国…いや王耀は1人で月を見つめていた
「あいやー…今日はいつもより風が吹くある」

「……」
王耀には1つの疑問があった
なぜあなたの下の名前は昔のことを覚えていないのか、ということ
国の化身とはいえ何百年生きてるもののなぜ仮育て親であるフランスのことを忘れたのか
覚えていたのは容姿だけ、そんな事があるのだろうか
「少しだけあなたの下の名前の昔の頃を思い出してみるあるか…」




???side


紀元前6000年頃中国文明が成り立ちその数千年後、あなたの下の名前は生まれ王耀に拾われた
最初はあなたの下の名前なんて名前はなかった
ただ王耀が名付けただけ
そして最初の頃のあなたの下の名前はあんな性格でもなかった
もっと落ち着いていて、でも少し元気で。
そんな性格。
 
「これからお前の名前は"あなたの下の名前"ある!」

『私の……名前?』

「そうあるよ〜喜ぶよろし」

『うん…!先生ありがとう』
 
幼いあなたの下の名前は言語が理解出来ても読むことが出来なかった
だからそう、王耀が教えていた。
そうすると自然に"先生"という名前が定着したのである






そして時は過ぎ去り1840年頃
イギリスと中国のなかでアヘン戦争が勃発
戦争による被害は壮大なモノ。
もちろんまだ小さいあなたの下の名前は戦争の状況なんて知らず。
あなたの下の名前は自分が持っている土地のなかで暮らしていた
戦場の中心部は沿岸部だったか内陸にも被害は出るもの
いつ侵攻してくるか分からない恐怖から避難は余儀なくされる。
避難なんてこと、あなたの下の名前は知らなかった
ただでさえ小さい子供、難しい言葉すら理解し難いのだから。
発展している街でも人々は避難しもぬけの殻だった
ただそこには寂しく1人だけあなたの下の名前が居た
『みんなどこいっちゃったの?』
王耀はただでさえ忙しい、そして人々は避難、
あなたの下の名前に今この状況を教えてくれる人なんて誰一人いなかった


そして2年後、戦争は終わりを得た
この2年間、あなたの下の名前は1人寂しくただ街中にある家の中で過ごした
喋る相手は居ない、ただ独り言をして過ごすだけ

服は家の中にあるものを探しに探して丁度いいものを着ただけ、さすがに2年も保つわけなく少しボロボロ
もちろん髪もちょっとぼさボサボサ
戦後数日間変わらずそうやって過ごしてきた

あなたの下の名前は変わらず誰もいない街をうろうろしていた
暇つぶしがこれくらいしかないのだから
「あなたの下の名前……?」
どこか聞き馴染みのある懐かしい声
「あなたの下の名前あるか!?あなたの下の名前あるよね!?」
その喋り方、その声質。
それは紛れもなく王耀であった
『え…っと、先生…?』
「そうある!」
「ちょっと汚れてるけど無事でよかったある…」
『無事…?』
情報を伝えてくれるものがなかった以上なぜ無事という言葉が出てくるのかが謎であった
「と、とりあえず安全なとこに行くあるよ」
『?ここ安全だよ』
「そ、そうじゃなくてあるね…」
「人がいる安全な場所に行くあるよ」
『人…』
あなたの下の名前にとって人…人間という存在は2年ぶりに見るもの
子供なのだからまだ怖いもの
「こっから近いある」
「連れてってやるあるよ」
と、王耀に言われあなたの下の名前は抱っこされた
「少しの時間あるがしっかり休むよろし」
そう聞いたあなたの下の名前は王耀の腕の中で気持ちよさそうに寝た
「2年間1人でよく頑張ったあるね…」







着いた場所は王耀の家
ここがあなたの下の名前にとって1番馴染みがあって安全な場所と言えるだろう
「あなたの下の名前、起きるよろし」
『んん……』
「ん、起きたあるね」
「ここは我の家ある、ゆっくり過ごしていいあるよ」
久々の王耀の家、色々なことが思い出させる
王耀が作る美味しいご飯、先生がいる生活、これほど嬉しいことは無いだろう

時はたち数日後
中国は不平等条約を結ばされたのであった
イギリスとは南京条約、フランスとは黄埔条約
そしてアメリカとは望厦条約……と不平等なものばかり
イギリスには香港を持っていかれてしまった
「ぅぅ…香港が連れてかれちまったある……」
『せ、先生大丈夫?』
「あなたの下の名前だけが救いある…」
扉がバンって音を立てて開く
「Bonjour…この子があなたの下の名前ちゃん?」
『……??』
「ふ、フランス…!?なんでここに居るある!」
何故か私の名前を知っている金髪のおじさん…としかあなたの下の名前にとっては思えないだろう
「えぇ……お兄さん言ったじゃん」
「広州湾と1部の土地は貰ってくって…」
「そ、その1部があなたの下の名前の土地あるか…?」
「そうだけど…どうしたのさお前が泣きそうなのは珍しいよ」
「あいやぁ……嫌ある…嫌ある」
『??』
貰っていく=植民地なのはあなたの下の名前はまだ知らないだろう。というより知らない方がいいだろう
「ま、そんなとこだから、あなたの下の名前ちゃ〜ん」
「こっちおいで〜お兄さんが可愛がってあげちゃう」
『え、あ……せ、先生…』
「行くよろし…お前が帰ってくるの待ってるある…」
「それじゃあなたの下の名前ちゃん、行こっか」
『えっと……は、はい』
フランスがあなたの下の名前と手を繋いで行く様子を王耀はただ見ていることしか出来なかった



遠い場所まで歩きやっと着いたのはフランスの家
「ほら、ここがフランスだよ」
「トレビアンでしょ」
ヨーロッパ特有の綺麗な街並みに大自然
『は、はい…とっても綺麗です!』
中国とはまた違う文化であなたの下の名前は新鮮な気持ちでしか無かった
「こーら、硬っ苦しい喋り方はだめ、もっと余裕もってね」
『わかった』
あなたの下の名前にとってヨーロッパ文化を知る時間となった





あなたの下の名前がフランスに来てから中国のとことはまた違う生活の仕方をした
花に親しみを持ち食べ物を愛す……そんな生活
そんなことをフランスの家で毎日していた







そんな日々もつかの間、ww1が始まった
戦場はヨーロッパを中心に、
もちろんフランスも戦場だった
都市パリに近い場所が戦場となりパリに住んでいる人は避難するしかなかった
「あなたの下の名前ちゃん、早く安全な場所に避難して…」
『…』
「あなたの下の名前ちゃん?」
『私に…私に何か出来ることは無いんですか』
「え…」
あの時から少しは成長したもののフランスからみたらほぼ子供も同等。
フランスはあなたの下の名前を避難させることしか考えるしか無かった。
まさかあなたの下の名前が自分から言ってくるとは。
「危ないよ、ただでさえお兄さんあなたの下の名前ちゃんを守れるかすら分からないのに…」
『いいんです。自分の安全は自分で保証します』
『ただ…あの時アヘン戦争、私は何も出来なかったんです』
『自分がこの地フランスにいる以上、なにか手伝いたいんです』
『私が貴方みたいに国の化身ではなくても何百年も生きてるんです、そんな簡単に死にませんよ』
「じゃあ俺、あなたの下の名前ちゃんに任せちゃう」
「ちゃんとやってね」
『!はい…!!』
そんな事もあり無事戦争は連合軍側の勝利で終わった
連合軍…アメリカ、日本、イギリス、フランス

小さい子でありながら銃の使い方を理解し、戦争による体力の厳しさが慣れ運動能力はいいものとなった
平和に暮らしているのも少しだけ、遂には第二次世界大戦も勃発した
フランスはあなたの下の名前を残し一人で生きそしてパリが侵攻されたことで降伏を示した
『あ、フランス…!!』
「ごめんねあなたの下の名前ちゃん」
『え…?』
フランスが帰ってきて開口1言目、"ごめんね"という言葉は意外だった
「お兄さん、負けちゃった」
『し、仕方がないですよ…侵攻されたらそんな…』
「そうかな」
「パリもこんなのにされて、お兄さん耐えられないかも」
『ちょっとずつ直していけばいいじゃないですか』
『これも歴史じゃないのかな』
「……そうなのかもね」
「はぁ〜ぁ、お兄さんあなたの下の名前ちゃんに元気貰っちゃった」
「お兄さん情けな〜い」
『そうかなぁそれもいいと思うけどなぁ』
『ポジティブに考えてこ』
「そうだね」
少しずつ直す、それはフランスが実行しフランスは復興が完了するとこまで行くのであった









そして1945年
日本が降伏することにより正式に第二次世界大戦という悪魔のゲームは幕を閉じた
それと同時に応州湾とあなたの下の名前という土地は返される
つまりあなたの下の名前本人も中国の元に返されるということ
『フランスさ…』
「ほら」
「中国が待ってるよ、行きなよ」
『!』
あなたの下の名前がフランスの顔を見ると今にも泣きそうな顔でもあり切なそうな表情だった
『…今までありがとうございました…フランスさん…』
『いや、ありがとうフランス』
「…ああ」
「"またね"あなたの下の名前ちゃん」

それだけを言いあなたの下の名前は中国の元へと帰ってしまった





フランスside


あなたの下の名前ちゃんと初めて会った時はただ可愛い子としてしか見てなかった
でもこの会った時から別れまでの数十年だけであなたの下の名前のいい所を沢山してたんだ。
あなたの下の名前ちゃんの優しい所も見れたらかっこいいとこまで見せられちゃって
一緒に笑えたことがどれだけ嬉しかったか、
幸せであったか
だから俺は
「"またね"あなたの下の名前ちゃん」って
またなんてつけてまた会えることを期待して。
またあの幸せを感じれることを願って
別れをしただけなんだ
お兄さんは中国のとこなんて滅多に行かないし行ける時がない
でも俺は分かるよ
中国の所へ行けば必ずあなたの下の名前ちゃんには会えるって
それが何百年、何千年後でもきっと俺はあなたの下の名前ちゃんの事を忘れないよ


たとえあなたの下の名前が俺の事を忘れても俺が、
フランスが覚えてる
           「だからまたきっと、会えるよね」









???side







「あなたの下の名前ー!!!」
『うぇ…!?』
『せ、先生…』
どこか懐かしい声と共に自分より大きい身体が覆いかぶさってきた
それは紛れもなく中国…いや王耀だ
「会いたかったあるよ〜……」
「あなたの下の名前…?あなたの下の名前あるよね」
「フランスには何もされてないあるか?」
『は、はい…ちゃんと充実した日々でしたよ』
「すっかり変わって我びっくりある」
『そうですか?私的にはあまり変わってませんが』
「ま、まあとりあえず我の家に来るよろし」
『…!はーい』
久々の王耀の家に行けることになってちょっと楽しみなあなたの下の名前だった





その後あなたの下の名前はフランスにいた頃の思い出やあなたの下の名前がいない間の中国について話盛り上がって笑って、楽しい日ができた





数十年後
 
あなたの下の名前はまるで綺麗さっぱり昔のことを忘れていた
"嫌な事ほど思い出に残り幸せな事ほど忘れやすい"
これの事だろうか
あなたの下の名前は昔すごしたフランスの事も綺麗に忘れた

だがきっと絶対に忘れられない"戦争"はいやでも思い出にしたくないがためにきっと無理やり忘れている
そしてそれと共ににあなたの下の名前は中国から独立するといい"家族"という存在ではなく"隣国"としての関係になった
でも今も"隣国"という関係ではなく"家族"としての存在の様にいつも通り




 
フランスside
ある日の世界会議
俺はどこか見た事あるような格好をした女の子をみつけた
その子は部屋の端で丸くなっていた
「フランスなんで女の子なんか見つめてんだよ」
「は、はぁ!?」
「確かに否定はしないけど…」
話しかけてきたのはイギリスだった
昔からの腐れ縁って奴だな
「あの女の子、お前が昔言ってた奴に似てるな」
「やっぱイギリスも思うよな?」
「お兄さんちょっと話かけちゃおーっと」
「あ、ちょお前ッ!?」
「はぁ…あいつフランスの行動力は分かったもんじゃねぇ…」



「ねぇねぇそこの jeune femmeお嬢さん何やってるの〜?」
『ひぇ…』
久々に話しかけたからかな、お兄さん怖がられてる気がする
でもこの反応、俺の事覚えてないよね
でも大丈夫、また違う思い出が作れる気がするよ
また違う思い出を、俺とあなたの下の名前ちゃんだけじゃない他の奴らも居るromantiqueな物語を
お兄さんワクワクしちゃうぞ〜!!








王耀side

「所々覚えてないあるが、こんな事もあったあるねぇ…」
あなたの下の名前がどうして記憶を無くしたのか分かりそうにねぇある
ここは潔く諦めるよろし
『先生〜?そんなとこにいたら冷えますよ〜!!』
あいつも元気あるなぁ…
昔の方がまだ可愛げがあったある
「今そっち行くから待ってろよろし」
いつ何が起こるかわからない以上、我はこの皆といる時間を大切にするある
あなたの下の名前がまた取られないように頑張らないとある
あ、あなたの下の名前は国だったあるね
失敬ある失敬ある
……
「我会永远保护你…」








3日くらいかけてやっと終わらせました偉い…!!
キャラが掴めて無さすぎてやばいですね_(.ㅁ. _ )_
キャラ崩壊壊し……



話があってないところがありましたがこんな長い文をここまで読んでくださりありがとうございました!
またこうして小説っぽいものを書くかは分かりませんが本編の方はちゃんと続けるので見てくださると嬉しいです
それでは〜

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