今回そこまでガッツリ冬彰じゃないかも…?
両片思いです
カランカラン
俺が花の水やりをしていると、店の鈴がなった
こいつは冬弥。俺は”とーや”と呼んでいる。俺が密かに思いを寄せている騎士の男だ
とーやは俺が丁寧に育てた花たちをじっと見つめている。
花を見つめているとーやの横顔がとても美しく見えて、思わず見とれてしまった
こいつは俺をどれだけ惚れさせたら気が済むのだろうか。
俺がお前のことを心の底から好きだとも知らずに
そう言いながらとーやは俺に近づいてくる。
何を言うのだろうか?
と、俺の髪を撫でながらとーやは答えた
時々、とーやはこうやって俺をからかってくる。
そんなことされたら、勘違いしてしまう
そう俺たちが話していると、ブーーッっと、とーやの方から音がした
とーやの声色からすぐに分かった
任務だ
とーやは騎士であるため戦わなければいけない
だからこの想いも、隠しておかなくてはならない
いつかとーやには、”その日”が来るのだから
それだけ言って、とーやは店を飛び出した
それから数日だったが、とーやが店に来ることは無かった
とーやが行った後聞いた話だが、今回の敵はとても強く、どんなに強い騎士でも歯が立たないほどだったらしい
もしかして…なんて思ったりもしたが、そんな縁起の悪い事、考えたくもない。
俺は思わず呟いた
また、とーやと花を見たい。とーやに花をあげたい
数日後、俺のところに一通の手紙が届いた
『彰人へ、
彰人のところにこの手紙が届いているということはそういうことだろう。これは、お前のために遺した手紙だ。俺は、彰人が好きだった。いや、好きだ。彰人の事が、笑顔が大好きなんだ。口で言ってやれなくてすまなかった。彰人も同じ気持ちだったら良いな。彰人。今まで本当にありがとう。彰人のおかげで楽しかった。愛しているぞ彰人。』
いずれこうなることはわかっていた
でも、改めてその状況になると辛いものだ
涙が止まらなくなる
それほど俺は、とーやのことが好きで好きで堪らなかったんだ。
後日、俺はとーやの墓に行った
そう言って俺は、オレンジのカーネーションを置いた
俺はとーやの墓石を撫でながら言った
オレンジ色のカーネーションの
花言葉
「純粋な愛」
「清らかな慕情」
「あなたを愛します」
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。