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第1話

Prolog
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2020/04/10 01:02 更新


あなたside




私には親がいない。だから名前もない。



毎日色々な家を回って、



必要の無い食料や水を貰っていた。



だが、そうそう食料などをくれる家はない。



餓死しかけた私を助けてくれたのは、お館様だった。
お館様
お館様
君はどうして一人でいるんだい?



私は言葉を喋ることが出来なかった。



だけどお館様はそのことを察して





私を大きな屋敷に連れて行ってくれた。
お館様
お館様
君の名前は何かな?
あなた
……


私は名前が無い。



その事を伝えたかった。
お館様
お館様
あなた。
あなた
お館様
お館様
今日から君の名前はあなただよ。



私はこの時
少しでもこの人……いや、産屋敷耀哉様の役に立つことを心の中で誓った。

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