その後なんだかんだあり、夜。
荼毘から声をかけられ外に出る。
そこには、満点の星空。
9月の夜はまだ暑いが昼ほどではない。
2人で近くの平たい岩に座る。
だって死んだと思ってたし、実際黒焦げになってたんだよ?
そんな幼馴染がいきなり現れたら、さあ……
すぐ燃やすね貴方。
荼毘の爛れたような肌。
変色してとっても痛そうだ。
んー、つまりギリギリ生きてて気づいたらここに?
エンデヴァーはオールマイトがいなくなった今、実質No.1状態だ。
むしろ昔より上がってしまっているが。
なぜか嬉しそうな燈矢。
体育祭ではめっちゃガンギマってたのにな。
あ、でも訪問したときは普通だったっけ?
まあ燈矢に隠し事はしたくないし話そうか。
あの暗くて汚い公安の話を。
今考えたらあそこで個性伸ばしとか体術とかやったから今強くなれた。それだけは感謝しなきゃ。
空を見上げる。
………結局、ナガン先輩とかホークスとかの詳しいことは荼毘に話せなかった。まあ、嘘はついていないし。
なんとなく、話したくなかった。
いきなり目の前に燈矢が現れたら絶対、お化けに見えちゃうな。
彼が不敵にニヤリと笑う。
いきなり、何か柔らかいものが私の唇にあたった。
荼毘の顔が目の前にある。
少し遅れて事態に気づいた私。
すると彼が私の耳元で囁く。
耳に息がかかり、くすぐったい。
なんか、色気が凄まじいですよ荼毘さん!?
この間まで優しいお兄さんって感じじゃなかった!?
どこでこんなのを覚えてきたんだ!
脳のキャパオーバーが近づき私にめっちゃくっついてた荼毘を押し返す。
情報量過多。
ちょっともう私の限界が近づいていた。
また彼が不敵に笑う。
私はなんか恥ずかしくなって目をそらす。
それしかないもんね。
うっ!痛いとこつくね!
何も大きなことが起こらない。
ぼーっと過ごしてやりたいことをして、話したいことを話して眠りにつく。
そういう暇な生活を送りたいのだ。
別にナシ、ではない。
本当に出来るかは考えらんないけどさ。
子供に手を上げるエンデヴァー。
淡々と殺しを命じる会長。
プライドだけで生きるゴミたち、自分より秀でているものを排除しようとするクズたちに………
挙げだしたらキリがない。
見てる、だけ。
私は返事をしてしまった。
私の新しい居場所は、ここなんだ。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。