静香side
昨日、モミジが亡くなった
もう歳だから、いつか亡くなるのは分かってた
けど…いざとなったらダメージがある
シーンッ
だけど、そり以上にあなたの方がダメージを喰らってた
生まれたときからずっと一緒に居るから…
まだ別れを明確に知らないから…
だから、昨日からあなたは部屋から出てこない
昨日の朝からずっと、声をかけてくるけど
返答は無い
まるで部屋には誰も居ないかのように静かだった
どうしたら、部屋から出てくるかな……
あなたは、お父さんの顔を知らない
私もお父さんの顔を知らない
私達は、お父さんの顔を知らずに育った
別に居ないから何だって事はない…
筈だった
今みたいな時、頼れる親が居てほしかった
お母さんは、私達の学費やら生活費を稼ぐので家に居るのは少ない
お父さんが居たら少しは楽だったかな?
亡くなったのか、生きてるのか分からない
お母さんはその事を話してくれないから
生きてるなら、私はきっと恨んでしまうだろう
家族を置いて、どこ行ったんだって…
そう思ってるから
一か八か、頼むか……
静香side END











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。