第22話

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2024/05/11 01:00




2人のタイマンは最初から凄かった



軽々と動く兎耳山とその動きに的確に対応する梅宮さん…




私はまた口を開けながら見ていた




蘇枋 隼飛
あんな無茶苦茶な動き…初めて見た.......
天然の化け物だね
柊 登馬
そりゃあ.......
柊 登馬
「獅子頭連」史上最年少で頭取になった奴だからな…

あなた
( あんな奴に負けないで… )




私はまた祈るように見ていた





梅宮 一
なぇ、兎耳山
兎耳山 丁子
なに?梅ちゃん


梅宮 一
たられば言ってるうちはしんどいままだぞ
兎耳山 丁子
だーかーらー、梅ちゃんの言ってること…
兎耳山 丁子
よくわかんないってば!!!



殴りかかった腕を掴み梅宮さんは凄い勢いで拳を振るった





ブルっ…




一瞬.......体が震えた…






梅宮 一
そうか…





梅宮 一
わからないか.......

兎耳山 丁子
!!


拳を避けたはずなのに兎耳山の鼻から鼻血が垂れた




梅宮 一
そんなこともわからないヤツに
梅宮 一
オレは100%負けない




首をコキッと鳴らし梅宮さんは本気になった…








そこからの二人は凄まじかった…




殴り殴られ蹴り蹴られ、桜君の時よりも凄かった…





助けてもらったあの時と全然違う…



強い人と戦うとこうまで違うなんて…



梅宮さんはたくさん殴られたり蹴られたりしてる…



でも…、

あなた
( 梅宮さんはあまり効いてないように見える…なんだろう。力の差…?)


桜君の時もいっぱい殴られるのを見た.......


それでも桜君は楽しそうだしそこに二人何かがあって感動もした



梅宮さんもいっぱい殴られてるけど…


なんだろ…なぜか安心感がある.......絶対負けない


本当に負ける気がしない



兎耳山 丁子
あっれー、おかしいな?
ちゃんと当ててるはずなのに

梅宮 一
.......
梅宮 一
軽いんだよ…お前の拳は

兎耳山 丁子
.......は?

梅宮 一
なぜだかわかるか?
なにも背負ってねぇーからだ

兎耳山 丁子
ほんっと、意味わかんない
兎耳山 丁子
軽いだかなんだか知らないけどさ…
倒れるまでやれば同じでしょ
兎耳山 丁子
嫌ってほど浴びせてあげるよ!


兎耳山は梅宮さんに殴りかかり避けられたが足を攻撃し、よろけたところを下から顎を殴り上げられた



梅宮 一
…だから
梅宮 一
効かねぇって
梅宮 一
言ってんだろ!!




梅宮さんは兎耳山を上から地面に殴りつけた





見るのが痛々しかった…


兎耳山 丁子
.......あーもー、いったいなぁ…
兎耳山 丁子
…オレは絶対自由になるんだ…
邪魔しないで!!
梅宮 一
…お前の言う自由ってなんだ
兎耳山 丁子
楽しいってことだよ
梅宮 一
じゃあ、お前の言う楽しいってのはなんだ
兎耳山 丁子
今みたいな強いヤツとのケンカ!

梅宮 一
.......そのわりには楽しそうに見えねぇが?

梅宮 一
お前はお前の事をなにもわかっていない
だから満たされないし、たられば言いたくもなる…そりゃしんどいよな
梅宮 一
同情するよ


兎耳山は梅宮さんの言葉に怒りで飛び込み攻撃をした



梅宮 一
だがそれ以上に…そんなヤツがてっぺんになっちまったチームに同情する…
梅宮 一
理由はなんであれてっぺんになったんだろ?
だったら下のもんにあんな顔…

梅宮 一
させてんじゃねぇ!!!


ドンッ!!!!




楡井 秋彦
オレ…風鈴に来てよかったです
あの人がオレたちのトップでよかったです





兎耳山 丁子
あんな…顔?


兎耳山 丁子
( あれ…これは…前の…今は?今はみんなどんな顔してる?)

兎耳山 丁子
し、知らない.......わかんない
兎耳山 丁子
うるさい.......わかんない…

兎耳山 丁子
あ゙あ゙あ゙あ゙もお゙お゙お゙!!!!!!




兎耳山の狂ったように声を上げ一変した








兎耳山 丁子
いいや、いらない.......全部 いらない




会場は静まり.......皆が兎耳山を見ていた






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