そしてフウカは全てを打ち明けた。
フウカが目の当たりにしたのは、見たこともない真っ白な世界だった。
夢かと思ったフウカは即座に自分の頬を抓った。
しかしその時に感じたのはズキッとした痛み。
やはりここは夢の中では無い。
そう自覚したフウカであった。
そしてフウカはある事に気がついた。
目の前の秩序の塔から人の声がする事に。
フウカは即座に立ち上がり、
トライストリンガーをしっかりと持ち、秩序の塔の入り口へと進んでいった。
フウカが驚いたのは、
入り口に近づいた時にひとりでに開いた透明のドアだった。
バンカラ街でも珍しくない自動ドアだが、
だいぶ年季が経っていたため、開かないと思っていたのだろう。
そうしてナマコフォンを取り出したが、
表示されたのは
「圏外」
そうしてフウカは秩序の塔の中へと入っていった。
そして中に入ると、そこには規則正しく動くロボット、
そして外の世界と同じ様に、真っ白い内部。
そう、ここでフウカは此処が何処かという事に気がついたのだ。
そして4人は、秩序の街の謎の解明へと足を進めるのであった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。