第2話

チャプター ②
185
2024/06/05 03:29
3号(アミ)
3号(アミ)
こ………ここは……!












3号の目の前に広がっていた世界は、
真っ白で静かな世界だった。

雲一つ無いはずが、日差しが入ってこない空。

宙に突然と現れる四角形の物体。

ただただ歩く事しかしない、生き物らしき者達。

そして、3号の見上げた先には、




「秩序の塔」




3号(アミ)
3号(アミ)
もしかして……、またオーダコさんが暴走した……!?
3号(アミ)
3号(アミ)
でも前回しっかり解決した筈なのに………!













そう、実は過去に一度オーダコの秩序の力が暴走し、
秩序の世界に8号が転送されたり、同時に転送されたヒメがドローンになっていたり、
という事があった。




しかし今回は


ヒメ
ヒメ
クッソ!
何なんだよまた!!
3号(アミ)
3号(アミ)
あ!ヒメさん!
ヒメ
ヒメ
ん?おお!3号じゃねぇか!
お前も連れてこられたのか!
3号(アミ)
3号(アミ)
連れて来られたのかは分かりませんが、多分オーダコですね……
ヒメ
ヒメ
ダヨナー、またロボット生活かよ!
3号(アミ)
3号(アミ)
え、ヒメさん、
ヒメ
ヒメ
あ?
 
3号(アミ)
3号(アミ)
ロボットなってませんよ?




そう、ヒメがニンゲン型のままになっているのだ。

ヒメ
ヒメ
……ハァ?…………ウワ、ホントじゃねーかよ!
3号(アミ)
3号(アミ)
8号の話によると、前はドローンになってたそうですね
ヒメ
ヒメ
まぁな!なんだかんだ楽だったけどヨ!
ヒメ
ヒメ
しかし、今回も2人だけか!
ヒメは少し面倒くさそうだが、
目には輝きを灯していた。
3号(アミ)
3号(アミ)
いや、ヒメさん、後ろ
ヒメ
ヒメ
ん?……ってオオっ!?






そして、
ヒメが後ろを向くと、そこには見慣れた黄色いゲソ、
片方は結んでいて頭にはマンゴーの様な髪飾り。
そして先が紫色の指。








そこには
ウツホ
ウツホ
ぅぅぅう゛
ウツホ
ウツホ
何じゃぁ!?ワシはベットですやすやしてた筈じゃぞ!?
何じゃここはぁぁァァァア!?






すりみ連合の
踊るギャングスター、ウツホが居た。
ヒメ
ヒメ
…………今回は2人じゃねェ様だな
3号(アミ)
3号(アミ)
だね
ウツホ
ウツホ
ん!?
3号!?ヒメサン!?
もしかして、お前らがワシの家に侵入して誘拐したんか!?
ヒメ
ヒメ
そんな事するわけないだろ
3号(アミ)
3号(アミ)
アホかお前は
ウツホ
ウツホ
アホじゃと!?
お前!許さんぞ3号!



ウツホは今にも3号に襲いかかりそうだ。


3号(アミ)
3号(アミ)
まぁまぁ、落ち着いて下さいウツホさん、
ここに転送される原因の心当たりって無いですか?
ウツホ
ウツホ
ココロアタリ………うーむ………
ウツホは額にシワを寄せて、うーむと唸っていた。
ウツホ
ウツホ
ぬ!そ、そうじゃ!!
ヒメ
ヒメ
オっ!どうだ?
ウツホ
ウツホ
そうじゃそうじゃ!
今日フウカにショッピングモールに
一緒に洋服買いに行こうって言われてたんじゃァァァア!!!
ウツホは顔を真っ青にして叫び狂っていた。
そして最終的にはイカ型になり、ホシイカ状態になっていた。
ヒメ
ヒメ
んな事でココに呼ばれるのか?
3号(アミ)
3号(アミ)
………それは自業自得ですね
ウツホ
ウツホ
何じゃぁお前ら!!!
他人事みたいに言うんじゃないぞ!!
バンカラの危機じゃぞ!!
3号(アミ)
3号(アミ)
マジで他人事なんで
ヒメ
ヒメ
頑張れよ
ウツホ
ウツホ
冷たすぎるぞお前ら!!
3人が言い争っていると、
突然上からインクが降ってきた。
3号(アミ)
3号(アミ)
!?
 
ウツホ
ウツホ
な、何じゃ?このインク、見た事ない色じゃ!
ヒメ
ヒメ
ぱ、パステルブルー………やっぱりココは本物の秩序の街だなぁ…
3号(アミ)
3号(アミ)
上から降って来たって事はもしかして…
そう、上から降ってくるインク…
つまり秩序の塔の中には人がいる。
ウツホ
ウツホ
何じゃ何じゃ、何の話じゃお前ら
既に秩序の塔の中に居るそいつが黒幕である可能性が高い

が、
ヒメ
ヒメ
なんだ!?なんか落ちてくるぞ!!
3号(アミ)
3号(アミ)
青い塊が落ちてくるぞっ!
ウツホ
ウツホ
何じゃっ!ホントに何なんじゃぁぁ!


ドチャッと音をたてて落ちて来たそのパステルブルーの物体は、
???
……ホンマに何なんやあの骨どもはっ!
洋服が汚れたやないかっ!
ウツホ
ウツホ
えっ、なんでお前がココに居るんじゃっ!?






















































フウカ
フウカ
…は?なんでお前らも居るん?









フウカだった。

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