あなた side
「 そんなっ、謝らないでくださいっ、 」
「 でもっ 、… 」
「 ちゃうっ、丈くんは悪くないっ、
そもそも俺が言い忘れてたんがっ、… 」
「 確かに、今は言葉に表されないほどいろんな
感情が湧き上がってきてます、、
でも、でもっ、和くんは藤原さん達を大事に
思って庇ったと思います、
和くんいっつも楽しそうなんです、笑
それも、皆さんの話をしている時が1番、
私はそんな和くんの顔がすきです、
皆さんのことがとってもだいすきなんだって、
すごい伝わってきます、
和くんは絶対私たちを置いてけぼりにして
あっちにいったりなんかしないです、
なので、今は祈りましょ、、祈ることしか
今の私たちにはできないですっ、、( 泣 」
「 っ、、ごめんなさいっ、俺らが励まして
もらっちゃって 、 」
「 いえいえ、、」
それから1週間、ずっと目が覚めないまま
時間だけがすぎていった、、
「 ねぇ和くんっ、、そろそろ起きてよっ、
まただいすきだよって、ぎゅってしてよっ、
ねぇっ、寂しいよっ、、 泣 」
その時 、わずかに和くんの手が動いた、
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!