GENERATIONSのみんなと出会って、
数日が経った。
朝起きると、私にLINEを入れてくれている。
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学校終了まで飛ばします!!
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校門近くを見渡しても、
隼くんはなかなか見つからなかった。
申し訳ない気持ちと、
会えなかった寂しさが込み上げてきた。
カフェへ移動してると、
なぜか周りの男性はジロジロと私を見てくる。
私がその言葉を発した瞬間、
隼くんは私の手を握ってきた。
なぜか気分という言葉を聞いて、
少しガッカリしてしまった自分がいた。
少しお茶を飲んで、会話を楽しんでいると、
と言って、私が飲んだお茶のお金も
払ってくれて、
来た道を戻って歩き始めた。
私たちはもう、何も言わずに、
無意識に手を繋いでいた。
隼くんは何か少し言いたげだったが、
私は話を無理やり切って、
家へと入った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。