第100話

🦊:もしも…
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2021/09/03 23:33


ねぇ、先生

ねぇ、先生

私の事を子供だって言うなら

先生が大人にしてよ



あなた「イケナイコト?」



蓮「やめなさい」



なんて言われても

気持ちの止め方は教科書にだって書いてないから

分からないよ



あなた「先生?」



蓮「どうしたの?」



あなた「今回のテスト100点でした!」



蓮「凄いじゃん」



あなた「それだけですか?」



蓮「なんの事?」



あなた「100点とったら頭ぽんぽんしてくれるって…」



蓮「あー!冗談だよー笑笑」



どこまで行っても平行線

先生と交わることはないの

数多くいる中の女の中の1人なんて事も分かってるの



蓮「それでは授業を始めます」



今日も先生に見惚れて過ぎていく

一限目、二限目、三限目と

昨日よりずっと好きで、きっと明日は今日より好きで

先生に褒められる為に今日も勉強

ご褒美でそのネクタイ私に締めさせて?


気付いてた、叶わぬ恋だって

そんな世の中甘くないことくらい分かってる

でも、私の思いはもっと甘くないから

甘いのは先生といる時間ね



あなた「先生!ここってどういう事ですか?」



蓮「ん?見してみて」



授業が終われば私は先生のところへ行くの

分かんない問題は尚更入って来ない

だんだん抜け出せなくなる



あなた「先生!好きです!」



蓮「ははっ笑冗談でしょ?笑もう!」



あなた「え?あっ、はい!バレちゃいました?笑」



漫画 小説 ドラマ 映画みたいな

そんなぬるいもんじゃ無い

ちゃんと先生が好きなの。馬鹿にしないで?

かなり無理矢理作り笑いして、あとから思うの

勇気出して気持ちを伝えたのに…って


あなた「先生!ずっと好きでした!」



蓮「先生も」



だけどね、もしも

本当にもしも

奇跡が起きて先生が私に恋に落ちたりして

抱き締め合ってキスをして

もちろんその先のイケナイ事もしてなんて

夢見てしまうの



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