齋藤side
...杣くん、何やってんだ?
ハンバーグ、嫌いなのかジーッと眺めている
全く理解できない。
伊佐木「どうしたんです?」
杣「あ、チーズが乗ってないからでもメニューにはチーズハンバーグって」
伊佐木「あぁ...やだなぁ、違います。正確にはチーズinハンバーグ、中に入ってるんです。ほら。美味しいですよ」
杣「あぁ...!!」
いやどうでもいいわ!
ハンバーグでもチーズハンバーグでもチーズinハンバーグでも
何でもいいわ!!
伊佐木「中、トロットロでしょ?」
吉村「わー、ホントだー...カフェか!カフェなのかな?ここは!」
その後ろでめぐみと千亜季と思われる後ろ姿
二人とも箸の動きが止まっていた。
2人と吉村くんの目線の先には真矢と比嘉くんと寺里くんか大盛りのご飯をまるで競争かのように口に運んでいた。
吉村「お前らは大食い選手権か!いや漫画盛り!食べられるのかな?それホントに!」
そして隣には
芹沢くんも周りをキョロキョロしながら座ってた。
うん、小動物みたい、
橘「芹沢くん、どうしたの?」
芹沢「へ?あ、1人以外でご飯食べた事ないから!新鮮だなって!!」
吉村「なんか、寂しい!」
...いや今日は吉村くんととても気が合うわ
吉村「え?芹沢くん、友達は?家族は?」
芹沢「へ?あぁ、いましたけど、皆、ご飯の時はどっかいっちゃうんで」
吉村「いるんだ、いるならいいや…家族ともないの!?」
芹沢「家族…まぁ、はい!」
それ笑顔で言うことじゃ
まぁ、気にせず食べよう……
残り少なくなってきた大好きなハンバーグを口に運んでいると稲辺くんが鳥羽さんに声をかけてた。
仲直りしたのかな?
芹沢「…射撃場」
『え?射撃場?』
芹沢「行くらしいですよ、」
『聞こえてたの?さっきの話の会話』
芹沢「だいたい口の動きで、分かります。気になるなら行ってみたらどうですか?どうなっても知りませんが」
なんか、やっぱり不思議な人
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。