あっという間にじょうと同じ部屋で過ごす最後の夜になった。
初めてこの部屋でじょうと会った日のこと、じょうにバレてしまった日のこと、励ましてもらった日のこと、手を繋いだ日のこと。
色々な思い出が一気に蘇ってきた。
みんなが「俺も俺も」と口々に言った。
多分本当に寂しくなると思うから、逆に部屋にいることが少なくなったりして…。
~HARUA side~
夜ご飯を食べて部屋に戻った。
じょうが来てくれるのもとっても嬉しいし、あなたのことを考えると一人部屋にすることが正しい。
だけどゆうまと2人の空間が心地よくて、とっても楽しかった。
最初はすごい話しかけてくるからどうしようかと思ったけど…笑
あなたと同じ班にゆうまがいて良かったけど、その他の2人は前にトイレの前であなたのことを問い詰めてた2人だ。
あの時はまきとたきと僕が見つけたからよかったけど…もし行けていなかったら。
「俺が守る」
そう言ったゆうまは王子様みたいにかっこよかった。
僕もゆうまみたいになりたい…。
~Your side~
電気を消してベッドに入った。
ベッドに入りながらじょうに話しかけた。
なんか私は胸が締め付けられるくらい寂しさを感じているのだけれど、じょうはそうでもないのかな…?
じょうがなにを言いかけたのか気になったけど、じょうが眠いって言うから問い詰めるのを諦めた。
私ももう眠いからすぐに寝てしまいそう。
寝たら明日になってしまうから、寝たくないけど。
じょうのベッドの方を少し覗いて目を閉じた。
~JO side~
あなたと過ごす最後の夜。
とてつもない寂しさが押し寄せている。
もう会えなくなるという訳でもないのに。
思いが溢れて本音を言いそうになった。
寸前のところで止めて、眠いからと誤魔化した。
寝たら終わってしまうから、ずっと話していたいけど。
おやすみと言ってからずっと眠れずにいた。
あなたの方を見ると既にすやすやと眠りについていた。
ベッドから出て、あなたのベッドの横に座った。
寝顔…可愛いな、、。
そう言いたかったけど、怖くて言えなかった。
あなたの手に触れようと手を伸ばすと、触れた反射かなにかであなたがギュッと僕の手を握った。
ずっと繋いでいたい…。
あなたは全く起きずに寝ている。
手を握ったままベッドには戻らなかった。
あなたのベッドの横に座っている状態で目を閉じた。
誰も部屋に入って来ませんように、、、
~Your side~
アラームが鳴る前に目が覚めた。
時刻はまだ6時だった。
土曜日なのでもう少し寝れる…、、
ベッドの横にはなぜかじょうが座っていた。
隣のベッドには誰もいない。
そしてなぜか、手を握っていた…。
▷▶︎▷つづく

















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。