龍宮寺君が林田君の肩を押す
何やってんだよパー!!!
林田、君 … !!
パー … お前 …ッ
パーちん … ?
ナイフなんてどっから … ?
え … ?刺した!?
長内!!!長内!!!
皆が驚く中、龍宮寺君は長内君を揺さぶる
___ファン ファン ファン
パトカーが段々と近づいてくる
逃げるぞパー!!!
ゴメン … マイキー
ペーやん、参番隊を頼む
オレ、自首する
こちらを見て、涙を流しながら、そう言う林田君
自首をするという事は、もう、東卍には戻って来れないということだ
ふざけんな!!!
ボーっとしてんじゃねえ!!!
バカ、置いていけねぇよ!!!
万次郎!早くッ!!
龍宮寺君に抱えられながら、抵抗を続ける万次郎
パー!!一緒に来い!!
みんな捕まっちまうぞ!!
パー!!!
それから、私はふっと後ろを振り返る
愛美愛主の残ったヤツらは警察に捕まり、林田君は、自ら捕まりに行っていた
… 私はその背中を見て、なんの声も、なんて顔をしたらいいのかも分からず
何も、できなかった
あああああくそっ、なんでこんな事に!!!
細い路地をみんなでかけていく
私はなんて言えばいいのか、わからなくて
タケみっち!!!
花垣君が倒れる
万次郎が駆け寄ると、意識を失っていて
そうなるに決まってる、あんなに殴られたのに、さっきまで立てていたのが凄い
花垣君を、病院に連れ行くよ
お前一人で行く気か
勿論、私だけで行けるさ
運べんのかよ、タケみっち
…………
… 救急車呼ぶか
そうするしか、ないようだね
救急車を呼び、花垣君は病院に運ばれていった
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。