第12話

一番の確信
1,612
2023/03/21 03:06
あなた 「...........ふーん、そんな馬鹿なやつらもいるんだねぇ世の中。」





休日のプライベートの時間と言っても、私達警察を目指す者たちはご飯そっちのけで自然と事件の話で盛り上がる




今話しているのは、模擬捜査として取り扱っている今話題の、





降谷 「..........”資産家殺人事件”....、か。」



諸伏 「たしか、犯人は3人組だったよな?」



伊達 「あぁ、床に残っている足跡から考えると3人だろうな。.......だが、犯人の足となる車の手配が早かった。だから、3人以上の可能性が高いだろう。」


あなた 「うん、私もそー思う。」





どう考えても3人でできる内容の話じゃない。




あなた 「そもそも、部屋の荒れ具合を見ても、犯人は大雑把に見えるのに、まだ捕まってないってことは冷静に見ている別の目があるってこと。.........後ろで何かが指示してるってとこが妥当だよね。」


松田 「あぁ、今のこの材料じゃ見つけるのは難しいだろうがな。」



萩原 「だよね〜、。」



景光 「そういえば、その事件があったのってこの地域だったよな?」



あなた 「...っ、そういえば、....。」





確かに言われてみればそうだ、!





降谷 「............僕の憶測だが、犯人は多分この地域に潜んでいると思う。」



松田 「........あ??なんでだよ。」



降谷 「普通に考えれば遠くに逃げていると考える、.........僕だって自分が犯人だったらここには戻りたくない。その心理を利用していると思うんだ。」



萩原 「確証はあるの?」



降谷 「あぁ、それは.........、」



あなた 「.......”車のナンバープレート”だね。」



降谷 「あぁ、そうだ。」



松田 「あ??なんだそりゃ。」



あなた 「ふっ、陣平そんなことも気づいてないんだぁ〜。」ニヤッ



松田 「.................。」




ボゴッ

あなた 「......ッッ、!??いった!!.....え、無言で殴らないで?!?」



松田 「無言じゃなかったらもっとやっていいのか??」



あなた 「いや馬鹿なの?!?......いや、馬鹿なんだろうけど。」



松田 「オレよりあなたのほうが馬鹿だろ。」



あなた 「なッ、!?馬鹿って言うほうが馬鹿なんですぅ〜!!」



松田 「最初に言ったのあなただろ。」



萩原 「はいはい、喧嘩はそこまでね〜。..........それで、車のナンバープレートってどういうこと?」




睨み合っている私と陣平の間に入ってきた研二がそういった





降谷 「防犯カメラにちらっと写っていたナンバープレートは、この地域限定のものだったんだ。」



松田 「そうだったか??」



諸伏 「いや、記憶が曖昧で覚えていない....。」



伊達 「あの一瞬で、そんなとこまで見たのか.......。、」



あなた 「おまけに、真っ白の車体には泥みたいなものがついてた。そんなのがつくのなんて少し先の工事現場しかない!」



萩原 「でも、工事なんてそこらじゅうでやってるじゃん?.......それに、前につけた泥が付いてるだけかもよ?」


あなた 「まぁ、それがないってこともない。..........でも一番の確信は、何より.......、」



あなた・降谷 「..........警察としての......”勘”!」



松田 「............勘だぁ??」



降谷 「あぁ、そうだ!」



あなた 「いやぁ〜、なぁんかそう感じたんだよね〜。........ねー、ゼロ!」



降谷 「あぁ、僕もそうなんだ。」



松田 「そんな勘ごときで信じられるかよ。」




絶対に信じていない、とでも言うような目でこちらを見てくる陣平に、いや信じろよ!!、と心のなかで思わずツッコむ。




萩原 「いや、案外馬鹿にできないかもよ??あなた昔から勘だけは良かったし。」



あなた 「勘”だけ”は余計だけどね。」





ほぼほぼ馬鹿にしてますよ??





伊達 「時間もまだあるし、ちょっと探しに出てみるか?」



一同 「おう!/うん!!」





班長の言葉にそう返事をして、私たち6人は街へと歩き出した______________。

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