第27話

22話 仕事
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2025/06/28 13:00 更新





レイン・エイムズ
…………
レイン・エイムズ
……そうか。





あなた
えぇ。




レイン・エイムズ
……話を変えよう。
レイン・エイムズ
今日はお前に魔法道具の管理を行ってもらう。
レイン・エイムズ
魔法道具の入れ替わりがあった際すぐに対応をし、出入りした魔法道具の詳細をここに記せ。



渡された白紙の書類と文字を書く為だけのペンを受け取り、少し詳細を聞く。




あなた
……魔法道具の出入りは激しいのですか?




レイン・エイムズ
ああ。最近は特にだ。
レイン・エイムズ
お前なら間違えることは無いだろうが、間違えたら全ての魔道具を全て管理し直さなければいけない。
レイン・エイムズ
だから分からないことがあればすぐに他の者か俺に聞け。



あなた
承知致しました。





渡された書類と予定らしき表を渡され、それに全て目を通しながら魔法道具管理室へと向かう。





今日の管理数はおおよそ20。あまり苦ではなさそうに見える。








あなた
……(仕事をするか。)














レイン・エイムズ
(何者なんだ。あいつは。)





あなたの偽名 下の名前を仕事場へ置いて行き、俺は目的の場所へと早歩きする。





目的地の目の前のドアを3回ノックし、妙に重いドアを開ける。




レイン・エイムズ
……失礼します。




ライオ・グランツ
レインか、急にどうしたんだ?




レイン・エイムズ
……少し、あなたの偽名 下の名前・イーヴァルについて。




その言葉を耳にした瞬間、ライオが少し眉を寄せた様に見える。




ライオ・グランツ
……座ってくれ。紅茶を用意しよう。




直ぐに出されれたそのカモミールティーの水面には、いつも通り眉間に皺を寄せている自身がいる。




いや、今日は一段とシワが深いかもしれない。




それを1口口に含み、ティーカップを元の受け皿に戻す。




レイン・エイムズ
………単刀直入に聞きます。
レイン・エイムズ
あなたの偽名 下の名前・イーヴァルは一体、何者ですか。




ライオ・グランツ
………




ライオが座る体制を変えようとすると、紅茶の水面がよく揺れていた。




ライオ・グランツ
正直、オレにもよく分からないんだ。
ライオ・グランツ
イーヴァル家自体、謎が多い家系だ。
ライオ・グランツ
……レインは、今日のオーターとカルドのあなたの偽名 下の名前への対応を見てどう思った?




レイン・エイムズ
……カルドさんはまだしも、オーターさんが気に入る人物は珍しいと思いました。
レイン・エイムズ
ですがどちらも隠すのが上手いので、今日の様な言動は初めて見ました。
レイン・エイムズ
カルドさんはまだ想像が出来ても、オーターさんがあれ程欲しがっているのは予想外すぎました。




ライオ・グランツ
………。…カルドはまだしも……か。




レイン・エイムズ
……はい。




ライオ・グランツ
レインにひとつ、あの二人の裏を教えてやろう。
ライオ・グランツ
オーターはある一定条件を達成すれば案外人を気に入り易い。が、それを表に出していないだけだ。




ライオ・グランツ
そして、カルドはオーターと正反対だ。
ライオ・グランツ
カルドはどんな相手でも好意的な対応をしているからな、人を気に入り易いと思うだろう。
ライオ・グランツ
が、アイツは人を気に入る、増してや人を好きになる事がほぼ無い。
ライオ・グランツ
皆、ただの仕事相手としか受け取っていないんだ。




レイン・エイムズ
……つまり、あの二人は俺の言っていることと正反対の人物だったと言う訳ですか?




ライオ・グランツ
そうなるな。




レイン・エイムズ
………………
レイン・エイムズ
となると、カルドさんに絶大な好意を持たれていたあなたの下の名前って……




ライオ・グランツ
めちゃめちゃ凄いぞ。
ライオ・グランツ
なんならカルドの初恋相手はあなたの下の名前だ。




レイン・エイムズ
………聞きたくなかったですね。




ライオ・グランツ
話を戻そうか。
ライオ・グランツ
成績優秀、誰に対しても礼儀、礼節を重んじているあなたの偽名 下の名前・イーヴァル。……だが、あまりにも優秀すぎる。
ライオ・グランツ
……しかも履歴書ではヴァルキス魔学校高校編入学。……としても、イーヴァル家なら小等部の頃からヴァルキスに入れる筈だ。
ライオ・グランツ
あまりにも、‪”‬イーヴァル家の長男‪”‬としては、情報が少なすぎる。




レイン・エイムズ
……確かに、あれ程優秀なら何処からか噂が出ててもおかしく無いですね。



ライオ・グランツ
あぁ。…………それに……
ライオ・グランツ
(よく似ていたんだよな……)




ライオ・グランツ
(あなたの下の名前の筆跡と。)








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