事務所に来てから数日。
傷も治りかけてきて、そろそろ訓練を開始しよう、とBossから命令があった。
両手と両足には約5kgの重りが付けられた。
誰が歩けるんだよこんなの……
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流石UnderBoss兼Bossの恋人であるだけ、怖さがある。背筋が凍るように冷たい。
薬を目の前に出されると、薬の事しか考えられなくなる。
やっぱり、僕向いてないんじゃないかな。
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頭がクラクラする。
なにこの感覚
サイッコーに気持ちいい
今にも踊り出したい気分だ。
鼓動がさっきよりも早い、高鳴っている。
僕の名を引き付けてぞろぞろと人が集まってくる。
全員ターゲットにしてやろう。
熱く視線を送り、わざと服を乱れさせ、火照った顔でウインクを決める。
男共のモノはどんどん急上昇してくばかり。
両手には薬と引き換えに金がたんまりと。
こんだけあればBossも褒めてくれるかなァなんて。
目の前の男達はベルトを外し履いているパンツを下ろし始めた、もうすでに吸ったのだろう。
__________________パァン!
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ジェルくんはルンルンでスキップしながら先に事務所へと帰っていく。
さっきの男達はもう血の海、うげ、鉄臭い
そう一言言ってスタスタとジェルくんの後ろを着いていくピンク髪。
ま、どうでもいい。
Bossはどんな顔をするだろう、まだ薬も切れてないし気分が良い。超、サイコー。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。