第5話

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2024/04/07 07:19
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1、2、3……ん、ありがとうヤク中ちゃん。おかげでこんなに儲かったよ。
c .
その呼び方やめてもらえる?これでも一応頑張ったんだよ?
. n
薬を使ったことには変わりないでしょ〜。まぁ結果が良ければなんでも良し!初めてにしては上出来、流石ポルノスター。今後の活動にも期待してますよ〜
c .
そりゃどーも、Boss。


いつも思っていたが、前のBossとは少し雰囲気が違う。
褒められたことは最初の頃だけだった。…このBossもいつか僕をペットのように扱うのだろうか。

所詮この世は金だ、愛されようと期待するだけ無駄なのだ。

それは一番自分がわかりきっている。

. n
体力作りはまだまだだけど。…実は俺と莉犬くんもるぅちゃんのPCで君の行動を監視してたんだ。あれはもうひとつのポルノ映画だね、エロいししっかりキマってるし、なによりさとちゃんの銃使いがカッコイイ〜
.s
当たり前だろ。てか急に褒めるのやめてくれないか?
. n
ホントのことじゃん?褒められて悪い気はしないでしょ?顔に書いてあるよ。
.s
ばっ、…うっせぇよ。
.r
コラコラ、Bossにそんな口の利き方しないの。
にしてもころちゃんって顔イイよね、るぅちゃんがタイプそう。
.r
は、はい!?なんでそこで僕が出るんですか…
僕は機械にしか興味ありません。こんな人ただの淫乱でしょう。
c .
人聞き悪いな〜、僕だってこうなりたくてなってるわけじゃないの。それともなに?僕の前だからって興奮して強がってるのかなァ、かわいいね
.r
っっっんとに、キモチワルイです。助けてBoss。

この組織は賑やかだなとつくづく思う。

…前のところとは比べ物にならないな、なんて心の中でうっすら笑ってみせる。
あの頃は誰もかもが自分勝手に行動していた。

ミスを犯したものには罰が下される。
暴力、性行為、脅し、そんなの軽い物だ。

僕だって、殺されかけたんだ。アイツに。
c .
(…死にたいな)

今でも思う。

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はいは〜い、お話中のところ悪いで〜!
さっそく依頼が来ましたよっと。
古くボロボロの小さな机に依頼書が散らばる。

皆一斉に机と顔を向き合わせ文章を軽々と読み続ける。
. n
…カジノねぇ。
.r
これまた面倒ですね。


毎晩、ネオンが光る街の反対側にある古びた小さなカジノ。

ギャンブラーや酒に溺れ、ましては金がないというのに勝負を持ちかけ敗北するイカれたヤツらが集まる場所。
そこのカジノ経営者の小さな控え室で殺人が行われているらしい。
仲間とカジノに訪れゲームを進め、終盤へと近付き帰ろうとした。だが仲間の姿はどこにも居ない。どこを探しても電話をかけても。

暗くタバコ臭い室内の中で必死に探し続けていた。酒の飲みすぎでトイレにでも行って吐いているのだろうかと様子を見に行ってもそこには誰の影もなかった。

そして辿り着いた小さな控え室。その控え室から鉄のような生臭い匂いがした。
グチャグチャ、とうっすら聞こえる音に肩が跳ね、私はなにもできないままそのカジノを去った。

私だけではなく、他の来客も同じような被害を受けているそうだ。

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カジノやで!カジノカジノカジノ!
.s
黙れギャンブル中毒。
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ジェルくん…今回は依頼ですよ?遊ぶ為に行くんじゃないんです…それに…
. n
いや、ここでも金が手に入る。
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もう!なーくんまで!スリル求めすぎだって、それで全敗して手持ちもここのお金も全部無くなったらどうするつもり!?
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大丈夫だって莉犬くん。































































. n
ただころんを利用するだけさ。
c .
…僕?




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