第7話

6__短いです
56
2024/06/28 14:34
【二つ目の夜:ないこ、ほとけ(ないむ)】


__💎。
ないちゃん、ほんとによかったの? ずっとりうちゃんと寝たいって言ってたのに……
 申し訳なさを感じたのか、顔を俯けるほとけ。
__🐶。
んー? いむはおれとじゃ嫌?
 あえて、少し意地悪な聞き方をした。
__💎。
そういうことじゃないけど……

 ここまでは、全てないこの計画通り。あとは本音を聞くだけだ。

__🐶。
じゃあ、聞き方変えるね
     遠回しに伝えず、率直に聞く。
__🐶。
__まろがよかった?





__💎。
え……っ?





 固まってしまった。時が止まったかのようにほとけの体が動かなくなる。
「ほとけっちー?」と彼の前で手を振ると、顔をみるみる赤くさせ、否定する。
__💎。
べ、つにっ、そんなことな、い
__🐶。
えー、カタコトじゃん。顔も赤いよ?
__💎。
ホントに違うって! もう寝るよ!
 はいはい、と電気を消すと、数秒後にほとけの寝息が聞こえてきた。
__🐶。
……寝るのはっや
 相当眠たかったのだろう。呆れが混ざった声で小さく呟く。







__🐶。
(ていうか……)
 ないこの目は開かれたままだ。






__🐶。
(青組は完全に両片思いだな……)
 明日も早くなりそうだ。とっとと寝なくてはいけないのに。








__🐶。
(おれ、明日まろに殺されるんじゃ……っ⁉)

 現実逃避が如く目を瞑る。入眠はできたが、安眠はできなかった。



【次回、三つ目の夜】

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