俺はサファイア団、“サフィー”だ
こいつ…何言ってんだ…
そこには、2と書かれた看板
何の数字だ?
そう言って鈴木は出ていった
早くボスのとこに行きたいのに
鈴木を殺して看守長になるはずだったのに
ー次の日ー
山中山中って…依存でもしてんのか?
2人は付き合ってない
ボスが言ってた
鈴木が壁に写真を数枚貼った
真剣な表情、落ち込んだ顔、笑顔…
なんでこんな撮ってんだよ
俺が言えることか分からないが、こいつは狂ってる
目の前に置かれた鏡
俺の目に見えるのは、俺の顔
何だ?何を言わせたい?こいつは何がしたい?
無理やり山中と言わせたいのか?
俺がそんな素直なわけない
まだ…?俺はずっとサファイア団だ
変わらない、山中じゃない
俺が叫ぶと表情が固まったが、すぐ戻った
近づいてくる…暴力で何とかする気か?
目線を俺と合わせて、優しく微笑む
殴られると思った
「山中です」って言わせるために
鈴木は看板に何か書いて、懲罰房を出る
そこには、3と記されていた
ー
懲罰房に入ってくる
首を横に振る鈴木
そう言われて気づく
声を荒げることが少なくなった
なのに、どうしてそれに気づけなかったのか
落ち着け、飲み込まれるな
‘お前はサフィーだ’
鈴木は怒鳴らないし、殴らない
穏やかに、優しく…
拒否すれば、懲罰房から出ていく
でも、数字が増える
また1週間、こんなことするなんて…
どうして今まで気づかなかったんだ…
明日から従順に、従えば
またボスの元に行ける_












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。