🐥「ただいま〜」
なんて呑気な声で帰ってくる じみんおっぱ。
けれど、そんな時間なんてとっくに過ぎていて、今は朝方の4時。
おっぱ、「 ただいま 」の時間なんてもっと早い時間なんだよ?、
そう心で唱える日々。
けれども、おっぱの あの甘い声で 「 愛してる 」 なんて言われたら、嘘だって分かっていても許してしまいそうになる。
『あ、おっぱ……』
🐥「なんだ、起きてたんだ。」
『う、うん……笑笑』
今の私は上手く笑えていますか……?
『き、今日はやっぱり残業があるの……?』
🐥「うん、今日も帰りが遅くなる。」
『そ、そうなんだ……笑笑』
🐥「あなた、それじゃ僕は行ってくるね。」
『うん、おっぱ……』
” 愛してる ” 。
あぁ、私はとても
醜い人間だ。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。