第10話

狂8
7,104
2020/05/27 22:05 更新
あなたside



午後8時。




特に何もせず、ただぼーっとテレビを眺める。


でも、

脳内は侑が他の子と…とかそんなことばかり。




__何がいけなかったんだろう。


…私じゃ満足出来なかったとか?




『ははっ…、もう泣きすぎて涙も枯れたや、』






ピンポーン。






突然、家のインターホンが鳴った。




誰だろうと思い玄関のドアを開けると





『………侑。』





そこには侑がいた。





侑「…話聞く言うてたやろ?電話やのーて
直接会いに来たんや。」





『…そっか、じゃあ、とりあえず上がって。』




そう言っていつものように自分の部屋へ案内する。




侑「…なぁ、なんかあったん?」



部活バックをおろし、話す侑。


『ううん、本当に何も無いから。』




…まさか、気づいてないとでも思ってるのかな。



それで心配する〝フリ〟でもしてるの…?




ほんと、意味がわからないよ。





侑「ほーん、まぁ、

…ほんまに何も無いんやったらええけど。」




『うん、心配かけてごめんね。』




ねぇ、侑___、



どうして「別れよう」って言わないの?




私に飽きて浮気するくらいだったらいっそ、、


_バッサリフッてくれればいいのに。





侑「…なぁ、あなた。」



『なに、?』





侑「俺______、







お前ん他に好きな女が出来てもうた…


って言ったら、どうする?」














『っ……は…?』



え……?





途端、頭が真っ白になる。




言わないで欲しかった言葉を



ストレートに言われて、、


理解した頃には胸がズキンッ!と傷んだ。




『なっ……え、まって……』




侑「……どう思う?
俺が他の女好きになってもーたら。」





『…や、やめて。やだ……行かないで……っ…』





とっさに「行かないで」とまで口走ってしまうほど、


侑の想いを引き止めるのに必死な自分がいることに気づく。





侑「ふっふ、……他の女と手ぇ繋いで、」




『い、、嫌……』




侑「唇触れ合わせて、」




『やめて……やだ…、!!いやだよ…侑…』





侑「そんで、………抱き合うたら、


お前はどう思うん?」





『いや…っ……お願い……行かないで…、

私から離れないで、侑っ_、、』





ぎゅっ___と侑の服を掴みそう言い放つ。




ひどいよ、侑、




どうしてこんなにも私を苦しめるの?




愛してるのに。




__侑は違うの…?






ギュッ__。




『っ……え。』




侑「ふっふ、…どこにも行かへん。
お前だけを愛してんで。」





『……!!私も___。』





……ああ、安心する。




不安と安心の繰り返しで____




貴方にどんどん溺れていってることがわかる。




本当にずるいね、侑。






でも……愛してる。




『愛してる…侑……』




侑「俺も愛してるで…」





もう嘘でもいい。



傍にいてくれるなら…。





いつわりの愛でも



貴方を失うよりずっといい___。





『ねぇ、侑………』



侑「ん…?」




スルッ_っと侑の傍に寄り、キスをせがむ。



するとそれに応えるように侑は



侑「ふ…」


チュッ_。



触れるだけのキスをした。




するとゆっくりと私を押し倒し、



侑「ふっふ、ほな…シよか。」



『ん…、』




侑「…じゃあ、先に風呂入ってくるから、
待っといてな。」




『お風呂…?わかった。』



そう言うと侑は下へ降りて行った。



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侑side



侑「っ…ふっ…アカン……」



あなたの部屋を出て、急いで風呂場へ向かう。




侑「ああ…ほんまに

俺の思うままになるあなたが可愛いすぎるわ。」




ニヤける前に部屋出て良かったわ。




……あんな〝脅し文句〟でどんどん不安にさせて




そして、安心させるように抱きしめた。




侑「これで…

どんどん俺色に染まるなぁ。


もっともっと俺を欲しがれや…ふっふ…。」




俺なしやったら生きていけへんようにしたる。



この先もずっとあなたには俺だけや。




侑「…浮気相手もそろそろポイやな。」




正直今日なんでシてもーたかわからんわ。



…きっしょ。



こんな体でアイツんこと抱けるかいな。





_そして、いつもより念入りに体を洗い、



15分後再びあなたの部屋へ戻った。






___________________
あなたside




侑「上がったで。」



『おかえり。…って髪まだ濡れてるじゃん。』



少し半乾でいつもの髪型が崩れている。



はぁもう…ムカつくくらいかっこいい。



侑「ええやん、なぁ、シよーや?」



そう言って私の胸元に手をかける侑。



……今日
浮気相手の子とヤったばっかりじゃん…?



なんて、、言えないけど。



『……うん。しよ。』



侑「ふっふ、ええ子にしとったから…
優しく抱いたるからな。」




ドサッ__。




押し倒され、唇を塞がれる。




『んっ……ふっ…』



チュッ…チュッ。



侑「ふ…目ぇとろんてしてるで…?
そんなんでこの先もつん?」



侑が下着に手をかけた。



『あっ…』



スルッ…と簡単に脱がされてしまい、裸になる。



侑「(やっぱあなたの体…めっちゃ綺麗や。)」



『な、なに…?そんなに見ないで、、』



浮気相手とでも比べられてるんだろうか。



まぁ……もうどうだっていい。




侑が傍にいてくれるなら。





侑「…ペロッ」


『やっ…』



胸を愛撫され、体が一気にじーん…と熱くなる。




上も下も愛撫され、

…私の下は完全に濡れてしまった。



侑「ほな、入れよか…」




濡れていることを確かめた後、私の脚の間に入り、


入れようとしたその瞬間…





『……っ…………』





今日知った侑と浮気相手の「行為」を思い出す。




……嫌だ。嫌だ嫌だ。



他の子を抱いた後で____私を抱かないで。




あれ…おかしいな、、



侑が欲しいのに。今すぐにだってしたいのに。




……とてつもなく嫌悪感がして、体が受け付けない。




『………ごめん。』




侑「……?なんやねん?」




『今日は………出来ない、かも。』




侑「は?なんでや。」



『体調が……悪くて。』




そう言って侑から離れ、いそいそと服を着る。



侑「…さよか、

ほな、もう寝よか。」





『ごめんね、……おやすみ。』



部屋の明かりを消して、侑に背を向けて布団に入る。






『(……なんで私こんなに、



矛盾ばかりなの。)』






侑のことが…欲しくてたまらないはずなのに。








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