あなたside
午後8時。
特に何もせず、ただぼーっとテレビを眺める。
でも、
脳内は侑が他の子と…とかそんなことばかり。
__何がいけなかったんだろう。
…私じゃ満足出来なかったとか?
『ははっ…、もう泣きすぎて涙も枯れたや、』
ピンポーン。
突然、家のインターホンが鳴った。
誰だろうと思い玄関のドアを開けると
『………侑。』
そこには侑がいた。
侑「…話聞く言うてたやろ?電話やのーて
直接会いに来たんや。」
『…そっか、じゃあ、とりあえず上がって。』
そう言っていつものように自分の部屋へ案内する。
侑「…なぁ、なんかあったん?」
部活バックをおろし、話す侑。
『ううん、本当に何も無いから。』
…まさか、気づいてないとでも思ってるのかな。
それで心配する〝フリ〟でもしてるの…?
ほんと、意味がわからないよ。
侑「ほーん、まぁ、
…ほんまに何も無いんやったらええけど。」
『うん、心配かけてごめんね。』
ねぇ、侑___、
どうして「別れよう」って言わないの?
私に飽きて浮気するくらいだったらいっそ、、
_バッサリフッてくれればいいのに。
侑「…なぁ、あなた。」
『なに、?』
侑「俺______、
お前ん他に好きな女が出来てもうた…
って言ったら、どうする?」
『っ……は…?』
え……?
途端、頭が真っ白になる。
言わないで欲しかった言葉を
ストレートに言われて、、
理解した頃には胸がズキンッ!と傷んだ。
『なっ……え、まって……』
侑「……どう思う?
俺が他の女好きになってもーたら。」
『…や、やめて。やだ……行かないで……っ…』
とっさに「行かないで」とまで口走ってしまうほど、
侑の想いを引き止めるのに必死な自分がいることに気づく。
侑「ふっふ、……他の女と手ぇ繋いで、」
『い、、嫌……』
侑「唇触れ合わせて、」
『やめて……やだ…、!!いやだよ…侑…』
侑「そんで、………抱き合うたら、
お前はどう思うん?」
『いや…っ……お願い……行かないで…、
私から離れないで、侑っ_、、』
ぎゅっ___と侑の服を掴みそう言い放つ。
ひどいよ、侑、
どうしてこんなにも私を苦しめるの?
愛してるのに。
__侑は違うの…?
ギュッ__。
『っ……え。』
侑「ふっふ、…どこにも行かへん。
お前だけを愛してんで。」
『……!!私も___。』
……ああ、安心する。
不安と安心の繰り返しで____
貴方にどんどん溺れていってることがわかる。
本当にずるいね、侑。
でも……愛してる。
『愛してる…侑……』
侑「俺も愛してるで…」
もう嘘でもいい。
傍にいてくれるなら…。
偽りの愛でも
貴方を失うよりずっといい___。
『ねぇ、侑………』
侑「ん…?」
スルッ_っと侑の傍に寄り、キスをせがむ。
するとそれに応えるように侑は
侑「ふ…」
チュッ_。
触れるだけのキスをした。
するとゆっくりと私を押し倒し、
侑「ふっふ、ほな…シよか。」
『ん…、』
侑「…じゃあ、先に風呂入ってくるから、
待っといてな。」
『お風呂…?わかった。』
そう言うと侑は下へ降りて行った。
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侑side
侑「っ…ふっ…アカン……」
あなたの部屋を出て、急いで風呂場へ向かう。
侑「ああ…ほんまに
俺の思うままになるあなたが可愛いすぎるわ。」
ニヤける前に部屋出て良かったわ。
……あんな〝脅し文句〟でどんどん不安にさせて
そして、安心させるように抱きしめた。
侑「これで…
どんどん俺色に染まるなぁ。
もっともっと俺を欲しがれや…ふっふ…。」
俺なしやったら生きていけへんようにしたる。
この先もずっとあなたには俺だけや。
侑「…浮気相手もそろそろポイやな。」
正直今日なんでシてもーたかわからんわ。
…きっしょ。
こんな体でアイツんこと抱けるかいな。
_そして、いつもより念入りに体を洗い、
15分後再びあなたの部屋へ戻った。
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あなたside
侑「上がったで。」
『おかえり。…って髪まだ濡れてるじゃん。』
少し半乾でいつもの髪型が崩れている。
はぁもう…ムカつくくらいかっこいい。
侑「ええやん、なぁ、シよーや?」
そう言って私の胸元に手をかける侑。
……今日
浮気相手の子とヤったばっかりじゃん…?
なんて、、言えないけど。
『……うん。しよ。』
侑「ふっふ、ええ子にしとったから…
優しく抱いたるからな。」
ドサッ__。
押し倒され、唇を塞がれる。
『んっ……ふっ…』
チュッ…チュッ。
侑「ふ…目ぇとろんてしてるで…?
そんなんでこの先もつん?」
侑が下着に手をかけた。
『あっ…』
スルッ…と簡単に脱がされてしまい、裸になる。
侑「(やっぱあなたの体…めっちゃ綺麗や。)」
『な、なに…?そんなに見ないで、、』
浮気相手とでも比べられてるんだろうか。
まぁ……もうどうだっていい。
侑が傍にいてくれるなら。
侑「…ペロッ」
『やっ…』
胸を愛撫され、体が一気にじーん…と熱くなる。
上も下も愛撫され、
…私の下は完全に濡れてしまった。
侑「ほな、入れよか…」
濡れていることを確かめた後、私の脚の間に入り、
入れようとしたその瞬間…
『……っ…………』
今日知った侑と浮気相手の「行為」を思い出す。
……嫌だ。嫌だ嫌だ。
他の子を抱いた後で____私を抱かないで。
あれ…おかしいな、、
侑が欲しいのに。今すぐにだってしたいのに。
……とてつもなく嫌悪感がして、体が受け付けない。
『………ごめん。』
侑「……?なんやねん?」
『今日は………出来ない、かも。』
侑「は?なんでや。」
『体調が……悪くて。』
そう言って侑から離れ、いそいそと服を着る。
侑「…さよか、
ほな、もう寝よか。」
『ごめんね、……おやすみ。』
部屋の明かりを消して、侑に背を向けて布団に入る。
『(……なんで私こんなに、
矛盾ばかりなの。)』
侑のことが…欲しくてたまらないはずなのに。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!