ぴくとさんも旅立って、私は今度は一人で運営国に来てみた
まぁ仕事が詰まってたこともあり、息抜き程度に行ってみれば?と、トントンが言ってくれた
運営国は約3年程度で沢山の功績を出した
例えばシモツケ国の二分の一は、草木一本生えない土地だったが、今ではその土地は回復し、田畑として活躍している
戦争で心が傷ついた人達のケアもしつつ、よくここまでたどり着いたものだと、グルッペンさんからの称賛もあった
我々国の兄弟国として、今後とも仲良くしてくれたら良いのだけど
まぁもともとラッダァは我々国出身だから、裏切るなんて中々のことがない限り無いか。
国の公園に入ると、数匹の猫が集まってきた
私はその猫たちに見覚えしか無いので、しゃがんで、オレンジっぽい色をした猫の頭を撫でる
嬉しそうに目を細めた後、すうっと人間の姿になった
そう。私は息抜き程度に、運営国の観光をしに来たのだ
案内役はぺいんと君としにがみ君。クロノア君とトラゾー君だ。
みんなを開放した日から、まるで神のように扱われてる気がする
あと…
ヒョイッとカバンが取られた
とてつもなく過保護だ。
こうなってしまっては仕方がない、甘えさせてもらおう
そこから甘いものや動物、色々なものを見せてもらった
気がつくとすっかり日が暮れていて、帰るにも丁度いい時間だった。
門の前まで送ってもらい、お別れの挨拶をする
四人に手を振って、歩いてきたみちを戻る
星がチラチラと夜空を照らし、外は明るい
今日はすっごく楽しかったし、明日から頑張ろう。
人間らしいって、こういう事を言うんだろうな
あそこでトラゾー君を助けられて良かった
でも息抜きはホドホドにしないとね
こんな時間も人間らしい…のかな?
100話だ…ハワッ…
おまけ後一個あるけど出しちゃおうかな…でも100ぴったりだよ…!?
どしよ…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!