第2話

プロローグ。
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2022/07/23 12:57 更新
高校に入学して1年と2ヶ月が経った。

……1年も経てばキャーキャー言ってる女の子たちも少しは静かになるかな、って思ってたのに。

現実はそう都合良くはならなかった。

毎日のようにおこなわれる声かけ、告白。

そろそろ鬱陶しいかも、と僕は思い始めていた。
男子生徒
あ、あの!!
少し向こうから聞こえてきた声に、何気なくそっちへ目を向ける。
あなた
はい?
そこにいたのは、YUIのクラスメイトの月島あなたと知らない男子生徒だった。

月島あなた。子役の頃から活動している、今も人気な女優で……まあ、確かに顔もスタイルも良い。

あの子も、見かけるたびにあんな感じで絡まれている。……僕と同じ。疲れないのかな。

なんとなくそう思って見ていると、会話が終わったらしく、去っていく男の背中から彼女が視線を外した。その目が一瞬だけ僕を捉える。

……誰からも見られていないと思っていたであろう一瞬のその顔には、めんどくさい、疲れたという感情がほのかに滲み出ていた。疲れてるんじゃん。やっぱり、僕と同じ。
MEGU
……あ。
僕とあの子が一緒にいたら……みんな僕たちの間に入れなくなるんじゃない?

誰からも絡まれなくなるかも。それはちょっと魅力的。
MEGU
……よーし!
最低かもしれないけど、キミにも損はさせないから……許してね。
MEGU
ねえ、月島さん


__僕と、付き合ってくれない?

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