宇佐美先輩と別れて 、
廊下を走って 、走って 。
星導様を待たせているであろう
自分の教室までただ急いで 、必死に走っていた 。
遠くから私の名前を呼ぶカゲツが見えた 、けれど
多分無意識に 、すぐに彼への笑顔を作り
そのまま目の前を通り過ぎて階段を駆け上がる 。
最近ようやく少しずつ 、多分得られていた
あの理解のできない彼からの小さな信頼 。
それを今ここで壊すなんて …
絶対にしたくないから 。
まだ教室までの道のりはあるはずなのに
何故かこちらへと歩いてくる星導様 。
彼の目の前にようやく着いて 、
少し肩で息をしながら整える 。
最近運動していない影響がここで来たのね
本当に最悪よ 、こんな必死な姿を見せて 。
、 まあでも … そんなことよりも今は
彼は今 、なにを考えている?
今の私に対してなにか 、不満を持っている?
1度始まれば止むことを知らない
最悪の場合ばかりを考える 、最近のこの悪い癖 。
、でも目の前の彼から出てきた言葉は
少し 、私の予想とは違って 。
色々 … って 、…
もしかしてさっきの出来事をもう、知られて 、
なんて言われて 、どう思われて 。
次はどんな視線を向けられる …
と 、そう思考を巡らす直前
後ろから元気な声が 、
廊下に響き渡らせながら迫ってきた 。
『 大丈夫だった? 』と言って 、
心配そうに覗き込んでくれる伊波様と
『 もう大丈夫やからな 』 と言い 、
私の頭を軽く撫でてくれる緋八様 。
暖かい 、やっぱりこの人たちはみんな暖かい 。
だから私もそろそろ
それにただ流されるだけじゃなくて
感化されて 、見習わなくちゃいけないわね 。
あれから少し経って落ち着いた頃 、
星導様が少し気まずそうにそう口を開いた 。
2人に手を振って 、
少しだけ先の方へともう行ってしまった
星導様の後を私も追った 。
next ..
瀬とさん!! Rさん!!
スポットライトありがとうございます 🪄︎︎♡













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。