準備期間に入ってから 、
多分 … いや 、確実に変わったことがある
それは
誰かに話しかけられることが 、
そして頼られることが増えた 、ということ 。
今までなら皆私のことを避けて
きっと私との会話なんて極力減らそうとしていたのに
今日の朝も 、 近くにいたお嬢さんが
何気ないことで私に話しかけてくれたのを思い出して
ふふっと無意識のうちに頬が緩んだ 。
そう静かに 、でもご機嫌に
小さく笑顔を作りながら歩いていると
突然後ろから自分の名前を呼ばれ
クルッと後ろを振り向いた 。
すると目の前に見えたのは 、誰かの首元
目の前に 、ぶつかるギリギリ
視界を埋めつくされかけた 、伊波様と
それを見て横からバシンっと勢いよく
伊波様の頭を叩いている緋八様がいた 。
『 どこへ行くの? 』 と聞くと
まさかの彼らもD組に用事があるらしく
私たちは自然と並んでそのまま歩き出した 。
伊波様が急にニヤッとしたかと思いきや 、
後ろで腕を組みながら楽しそうにそう言葉を零した
… なんか楽しそうね? 緋八様 、ねえ ??
全く … 本当に 、いつ喋ってもこのお調子者は
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。