第14話

「年の瀬」
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2024/03/21 11:00 更新
 目が覚めてもやはり恐竜はそこにいた。
 クリスマスの朝だった。今日は、時折庭を横切る彼らとともに過ごすことにした。
 翌日の夜、恐竜たちは消えた。
 次の日、小さなネズミがそこにいた。
 哺乳類が繁栄する年の瀬。ついに大晦日を迎えた。
 目まぐるしい日だ。サルが現れたかと思うと夕方には二足歩行をしていた。夜になると、原人が石器を作った。少し目を離した隙に、火を使っていた。庭の木に燃え移らないか心配していると、氷河期だ。火事は免れたが、寒い。新年まで残り一時間。再び暖かくなり、人類が現れた。
 残り二分を切った。牧畜が始まり、降誕日から六日遅れでキリストが生まれた。
 世界は一秒ごとに変わっていく。もう何が何やら分からない、残り十秒。
 ルネサンス。五十八秒には産業革命。
 追いついた。あと一秒で、新しい時代が来る。

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