あなたside
エマ「ノーマンが鬼で皆んなが逃げるの」
ノーマン「遊びのフリをした訓練ってことか」
あなた「いいアイデアだね それならママにもバレない」
エマ「身体の使い方は私が教える 頭の使い方は………」
ノーマン「任せて」
エマ「あなたにはその時にモノの見方を教えて欲しい あなたの観察力はすごいし、きっと役に立つ」
あなた「分かった けど、鬼ごっこに毎回は参加できないかもしれない」
ノーマン「何かあったの?」
あなた「ううん ただちょっと気になることがあって 大したことじゃないし、わかったらまた皆んなに教える」
エマ「分かった」
ノーマン「うん それじゃあ早速始めようか」
レイ「…………………」
早速私達は遊びの名目で皆んなを集めた
そして鬼ごっこスタート
エマは身体の使い方
レイは頭の使い方
そして私は観察眼
ノーマンは鬼として手は抜かずに皆んなを捕まえた
そして一旦休憩しようと集まったその時
私達を見ていたシスタークローネがこっちに向かってきた
クローネ「楽しそうね、鬼ごっこ 私皆んなと仲良くなりたいの 鬼ごっこしましょ 勝負の時間は20分 私が鬼よ 皆んな、逃げ切ってね」
あなた「…………………」
そして再度鬼ごっこが始まった
クローネ「7.8.9.10! さぁて見せてもらおうじゃないの あの女の特別な子供達を」
レイ「さて、敵はどう動く?」
ノーマン「まずは僕らを探すだろう」
レイ「その途中で、チビ達を根こそぎとらえる そんなところだろう」
あなた「…………来る………」
走る足音
クローネ「ダミー? 何、この静けさ? 本気出しちゃお!」
エマ「全然追ってこない」
レイ「手を変えたか?」
あなた「いや、何か変な感じがする」
ノーマン「……………」
その時、年少者達が集まってるのが見えた
そして次の瞬間一気に5人捕まった
クローネ「残念でした!」
エマ「何で皆んな一箇所に!」
近くには星やハート型にくり抜いた葉
ノーマン「これで年少者を誘き寄せたんだ」
レイ「ただのバカじゃ無さそうだ」
そして、それを気に次々と皆んな捕まっていく
時には木を突き破って
何処までも追うその執念
恐怖すら感じる
その時フィルとシェリーを抱えて走るエマ
そしてそれを追いかけるシスタークローネの姿が見えた
私はすぐにその後を追った
少し走れば大岩がある場所
エマは多分そこに隠れるはず
シスタークローネに気づかれないようその場所へ行くと
クローネ「2人抱えて走り続けて、疲れたでしょエマ 休まなきゃ動けないわよね?」
あなた「……………いた………」
私の予想通り、シスタークローネがいた
気づかれないよう、私はエマ達に近づいた
エマ「あなた!」
あなた「シー! エマは一回呼吸整えて」
息を潜め、私はエマにそう伝えた
この後どうしよう
来たはいいけど、どうやって逃げる?
ここまで近づかれると逃げるのは困難
けど、このままここに居ても捕まる
どうしよう?
考えていると、シスタークローネが話し始めた
クローネ「知ってる? ノーマンの弱点は体力 昔体が弱かったんですってね レイの弱点は諦めが少し早いところ 判断が早い分切り捨ててしまうのも早いのね そしてエマ! 貴方の弱点は甘さ 追われているのに他の子抱えて逃げちゃうような甘さよね」
あなた「………………」
クローネ「諦めて出てきなさい! 悪いようにはしないわ ねぇエマ、もし貴方があの日………"シューカク"を見たのなら、私は貴方の味方よ」
声の近さに私とエマは上を向くと
クローネ「みーつけた!」
エマ「!?」
あなた「!?」
クローネ「そう言えば言ってなかったわねあなた、貴方の弱点はその優しさ わざわざ助けに来るなんてね その優しさが自分の首を締めていることにも気づかず」
あなた「…………………」
私達はつかまった
クローネ「後、ノーマンとレイ」
あなた「……………一つ、教えてあげる」
私はシスタークローネを見た
クローネ「………………何かしら?」
あなた「あまり、詮索とか余計な事しない方がいいよ 私達には通じないから 後、レイとノーマン あの2人をつかまえることは出来ないと思うよ」
私はそれだけいい、皆んなの所へ向かった
残り8分40秒
絶対逃げ切って
ノーマン!
レイ!
そして9分後
2人は戻ってきた
タイムアップ
ノーマンとレイの勝ちだ
私はホッとした
そしてあの鬼ごっこから数日後
エマ「あれから何もしてこないね あのシスター」
ノーマン「それはきっとママの指示だ ママも最初は僕らを疑っていたけど、今はそうは見えない」
エマ「どうしてだろう?」
あなた「う〜ん……」
ノーマン「どう思うレイ?」
レイ「お前はどう思うんだノーマン?」
ノーマン「ママは自分で動かなくても良いように、影で手を回したんだよ」
エマ「どう言うこと?」
ノーマン「ママにとって1番ラクな状況って何?」
あなた「…………何もしなくても私達の動きをしれること………?」
ノーマン「そう」
エマ「でも…………此処には監視カメラも盗聴器も……」
エマはそう言い、ある事に気づいた
エマ「それって………」
ノーマン「そう……恐らく_____」
レイ「既に他の見張りがいる 多分子供達の中に」
あなた「内通者………って事だね」
エマ「!?」
チリーン チリーン
夕飯の鐘の音
皆んな食堂に集まってきた
エマを皆んなを見て戸惑っていた
それもその筈
この家族の中に、内通者がいるなんて信じられない
いや、信じたくない
でも…………












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!