殺せんせーの作戦は、超前進守備。
いくらなんでも、これは緊張するな…
「ほら、気にせず打てよスーパースター。球の邪魔はしないからさ」
カルマは凄いな。こんなに近くなのに、不安とか全く無さそうだ。なんなら、楽しんでいるようにも見えるぞ…?
でも、この作戦は効果てきめんだ。普通、こんなに近くで守備なんてされたら、思いっきり振れなんてしない。
ピー
という、開始の笛が鳴って、杉野がボールを投げる。
ギリギリで、もう少しっ。
「ふぅ」
無事避けられたみたいで良かった。当たったら、大惨事だもんな。
「今度は殺す気で振りなよ」
怖え。カルマが敵じゃなくて本当に良かった。
もう進藤は、理事長の洗脳に体がついていけなくなっているし、カルマのペースに完全に乗せられている。
それから、エキシビションの結果は俺達E組の勝利。
本校舎のやつらからしたら面白くないだろうけど、俺達としては大満足だ。
殺監督も、満足そうに笑っている。
「進藤」
と、杉野が声を掛けた。邪魔しちゃ悪いなと思って、その場を後にする。
女子の方は、どうだったんだろうな。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!