第62話

エキシビションの終わり
25
2026/07/10 12:25 更新
 殺せんせーの作戦は、超前進守備。
 いくらなんでも、これは緊張するな…
「ほら、気にせず打てよスーパースター。球の邪魔はしないからさ」
 カルマは凄いな。こんなに近くなのに、不安とか全く無さそうだ。なんなら、楽しんでいるようにも見えるぞ…?
 でも、この作戦は効果てきめんだ。普通、こんなに近くで守備なんてされたら、思いっきり振れなんてしない。
 ピー
 という、開始の笛が鳴って、杉野がボールを投げる。
 ギリギリで、もう少しっ。
「ふぅ」
 無事避けられたみたいで良かった。当たったら、大惨事だもんな。
「今度は殺す気で振りなよ」
 怖え。カルマが敵じゃなくて本当に良かった。
 もう進藤は、理事長の洗脳に体がついていけなくなっているし、カルマのペースに完全に乗せられている。
 それから、エキシビションの結果は俺達E組の勝利。
 本校舎のやつらからしたら面白くないだろうけど、俺達としては大満足だ。
 殺監督も、満足そうに笑っている。
「進藤」
 と、杉野が声を掛けた。邪魔しちゃ悪いなと思って、その場を後にする。
 女子の方は、どうだったんだろうな。

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