第43話

 XLIII_____both sides
89
2025/09/21 09:00 更新



話題の邦画を観て、映画館の下のゲームセンターで大袋のキャベツ太朗をわちゃわちゃしながらGETし、ガチャガチャを沢山回して遊んでから
タルト屋へ向かった2人。


いちごが山盛りのタルトを買い、近くのワインショップでワインを買ってもまだ
未華子フジ宅に行くには時間が早かった。


あなた
(絶妙な時間…)


みかん、取りに帰って…
うちでちょっとお茶飲んでく?
キヨ
良いの?
あなた
良いよ〜


(うちでお茶でも飲んで、それから未華子ちゃん家行けば、ちょうど良い時間かなぁ?)
キヨ
(…家、か、、、)
あなた
(大丈夫だよね、別にそんな散らかってないし!掃除はいつもしてるし小1時間?くらいだし!!?)
キヨ
(……緊張するんですけど💧)
あなた
(…別にすぐ出るんだし!!!!!!!!!!)




初めて密室で2人きりになる環境を作ってしまったあなたの下の名前は、自分から提案したわりにはソワソワと緊張し

またキヨも、同じくソワソワとした。
あなたの下の名前の家に急に行く事になり、表には一切出さないが内心は落ち着かなく緊張していた。








キヨ
お邪魔します。
あなた
どうぞ〜
キヨ
(………綺麗にしてるんだな)



1DKのあなたの下の名前の部屋は
広くはないけどカウンターキッチンで、大きい窓に狭いベランダのお陰で明るく広く感じる造りだ。



あなた
なに飲む?☺️冷たい蕎麦茶と常温のコーラとコーン茶と、コーヒー紅茶ココア…
あとビール日本酒ウイスキー…
キヨ
ココアでお願いします。



エトワールママからもらったどこかの国のココアを淹れるあなたの下の名前と

とりあえずソファに座ったキヨ。



そして…



キヨ
……………。
あなた
……………。



会話が途切れる2人。



キヨもあなたの下の名前も、「初めて彼氏彼女の部屋に来ました」状態の中高生じゃあるまいし
何も経験が無い訳ではない、のに

なんでこんなにも緊張しているのか。





あなた
もっと甘い方が良かったら言ってね。


あなたの下の名前はココアをテーブルに置きながら言った。



キヨ
ありがと。
あなた
そう言えば聞きたい事があるんだけど…
キヨ
なに?
あなた
geroさんって言うんだっけ?
あの、展望台で会った人。エトワールのケイさんと一緒にいた、、、
キヨ
geroさん?うん、そうそう
geroさんって言うけど
あなた
本名はヒロキさん、でもキヨくんは
geroさんって呼ぶ…

お仕事何してる人なの??
キヨ
あーー………
(言ってないのか?)

ケイさんって人に聞かれたの?
あなた
うん。何をしてるのか、ハッキリとは教えてくれないんだって。
でもキヨくんと知り合いで、呼び名がgeroって…近い界隈の人なの?
キヨ
うーん…

勝手に言うの良くないかもだから、geroさんに言って良いか確認しようか?
あなた
えっ、でも…
ケイさんに聞かれたっていうのが耳に入ったら、なんか、気を悪くするかもだよね…?💧
キヨ
それね。だから
geroさんがハッキリ言わないって事は、それなりの理由があると思うからで…
あなた
そうだよね、ごめん。
今聞いた事忘れて!
キヨ
うん、きっとgeroさんもタイミング見計らってるとは思うからさ。
あなた
うん、分かった!

じゃあ…次の質問!しても良い?
キヨ
質問?良いよw



会話が途切れてしまうのが心配なあなたの下の名前は、ここぞとばかりにキヨに聞きたい事を聞いた。




あなた
キヨくんが前の彼女と別れた原因って、聞いても大丈夫…?
キヨ
…原因?
あなた
いや、言いたくなかったら言わなくて良いんだけど!💦
ほら、先週一緒に帰った時に、キヨくん私に元彼と別れた理由を聞いたでしょ?😂
その時私色々話しちゃってちょっと恥ずかしくて😂
だからキヨくんの事も教えてほしいなーと思って!おあいこにしたくて!😂

全く勝手な言い分であるw

キヨ
あぁ、そっか。
原因ねーー、うん…

だんだん気持ちが離れていった、から。
あなた
それは何で?
キヨ
物理的距離があったのもあるけど、
あいつが、俺の部屋に転がり込もうとして
何もかも俺に頼って縛って身動き取れなくなりそうだなって思って。
聞き分けが無くなって我儘になってって、それで気持ちが離れた。
あなた
そうだったんだ…
キヨ
元々、俺が上京決めた時から一緒に行くって言って聞かなくて。何の目的も目標も無く、せっかく就いた仕事辞めて、ただ一緒にいたいからっていう理由だけで上京すんのは違うよねって…
あなた
(って事は、地元が一緒、なのかな…?)


そ、そっか、うん…
話してくれてありがとう。
キヨ
うん…
あなた
…じゃあ!次のしつもーーん!😆
キヨ
まだあるの?😂

少しだけ暗くなった空気を払拭しようと
あなたの下の名前は質問を続けた。




あなた
えっと、、、あの、、

私の事を好きになったのって、いつ?
キヨ
えぇ!??💦
あなた
すっ、好きっていうか、気になり出したタイミング?みたいな!?💦
キヨ
それ、聞くぅ?😂
あなた
き!聞く!😂
私昨日色々言ったんだから!教えてよ!😂
キヨ
えーーーーーwww
あなた
えーってなに!!!😂良いじゃん!
キヨ
んな、、、えぇ?💦
いつ?タイミング??
あなた
うん!!キッカケみたいな!!
キヨ
えぇー………


あなたの下の名前は覚えてるの?明確に分かるの?
あなた
…気になったタイミング?
キヨ
うん、分かるの?
あなた
そう言われると…
キヨ
ほらぁ〜!😂
あなた
いや!分かる!分かるから!覚えてるもん!💦
キヨ
じゃあいつ??
あなた
…去年の秋に皆んなで飲んだ時、かなぁ
キヨ
へーーーえ!☺️
あなた
いや、その前…
キヨくんと久しぶりに再会した時、かも…?
キヨ
そうなの?☺️
なんでその時?気になったの?☺️
あなた
え、なんか、カッコイイなって…

昔からカッコ良かったけど、更にカッコ良くなってビックリして…
その後皆んなで会ってお酒飲んで、昔の事覚えててくれたりして…
確かあの日花火が上がってて、それで…

(キヨくんとものすごい急接近して、意識するようになったんだよ…!!!!!!!!!!!!)



あなたの下の名前は考えながら思い出しながら、またしてもペラペラと喋り、顔が少しずつ赤くなっていた。




キヨ
(…ちょっと待て可愛いのやめろ)
あなた
ていうかッ!!!!
また私ひとりでペラペラ喋ってる!!💦
キヨ
😂😂😂
(気付いたww)
あなた
私が先に聞いてるのに!
なんで言わせるの!!やめてよ!!😂

次!キヨくん!!ハイッ!!!
キヨ
俺!?😂あぁ、俺はね、うん…

全然もっと前だわ。
あなた
全然もっと前??
キヨ
うん、高校生の頃だもん。
あなた
え!?😳そんな前!?😳
いやいやいや💧んなワケ、
キヨ
ホントに。高3だね。
あなたの下の名前があずまやでバイトしてて、夏の花火の日に浴衣着てたでしょ?あれがとんでもなく綺麗で可愛くて、確か俺次の日もあずまや行ったんだよ。
あなた
えぇ!???😳💦
キヨ
けど居なくてさ…
大学生の兄ちゃんがいたっけ??
あなた
(えー…
確か次の日はお母さんと、雪椿ママとかお姉さんたちと皆んなで、山田社長に招待してもらった桟敷席で花火を…)
キヨ
その次にあずまや行ったらおでんやってて、冬だったはず。その時に夏の冷やしパインのお礼にって牛すじくれて。
めっちゃ前の事を覚えてて律儀にお礼してくれて、すげぇ良い子なんだなって思って。
で、その後も何回もあずまや行ったけど、なんかタイミング悪くて行ってもあなたの下の名前居なくて
あなた
うん、会わなかったよね…
キヨ
東京の専門行くって聞いてからも何回かあずまや行ったけど居なくて、まぁ、諦めるしかないかって…
あなた
諦めるって何を?💦
キヨ
…え、なんだろ😅
あなた
ていうか、高校生って!💦
キヨくん彼女いたでしょ、当時!当たり前だけど!
キヨ
…秋くらいまでは居たけど
あなた
その後だって、今までだって、
彼女フツーにいたのに、何を諦めるってんだよぅ…
キヨ
たぶん、連絡先とか聞きたかったんだろうね。東京行くって聞いて尚更聞かなきゃって思ったけど、会えなくて。

だから去年あの祭りの冷やしパイン屋で会った時はもう、ビビったよね。まさか!?って。
あなた
(まるで長い間片想いしてました、
みたいに言うじゃん……)
キヨ
キッカケは高3の花火の日の浴衣のあなたの下の名前だし、いつからって言われたら
お礼の牛すじとか、あなたの下の名前が上京するって聞いたあたりから…
になるかな、俺は。
あなた
(ヤバ、顔熱くなってきた💦)
キヨ
憧れ、みたいなのがあったんだと思う。
あなた
そっか、うん、分かった、
ありがとう教えてくれて。




あなたの下の名前は顔を背けて手の甲で頬を冷やした。


それを見たキヨは、覗き込むように体を傾けた。




キヨ
…照れてんの?
あなた
えっ!?別に!?💦
キヨ
赤くなってない?
あなた
なってない!チーク!乗せ過ぎただけ!
キヨ
さっきまでそんな赤くなってなかったよ?w





そう言いながら、キヨは優しくあなたの下の名前を自分の方に向かせると
柔らかく、やさしく、唇を重ねた。







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