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第74話

  72.
110
2026/03/07 00:00 更新
踏分 誠一.
踏分 誠一.
そういえばあなたは他の宿題やってんのか?
恵美 まどか.
恵美 まどか.
うわ、出たよ誠一の嫌なところ⋯
あなた
嫌なところ?
恵美 まどか.
恵美 まどか.
うん、誠一夏休みになったらいっつも「宿題終わらせてから寝ろ」って言ってくるんだよ
踏分 誠一.
踏分 誠一.
当たり前やろ!
踏分 誠一.
踏分 誠一.
恵美やって宿題やってなくて怒られたことあったし
あなた
そんなことあったんだ
神柴 健三.
神柴 健三.
まだ始まったばかりです、急がなくてもいいのでは?
神柴 健三.
神柴 健三.
誠一くんはそんなこともわからないんですか?
踏分 誠一.
踏分 誠一.
失礼やな!
あなた
でも、他の宿題が進んでないのは事実です
神柴 健三.
神柴 健三.
すぐ終わるものを先に終わらせるのは?
神柴 健三.
神柴 健三.
例えばワークとか
あなた
うん⋯
あなた
⋯⋯あ、じゃあこれにしようかな



































あなた
図書館、初めてだなぁ
踏分 誠一.
踏分 誠一.
まあ、来る機会は少ないやろな
あなた
え、2階もあるんだって
あなた
結構広いね、図書館って
神柴 健三.
神柴 健三.
そうですね
神柴 健三.
神柴 健三.
他の図書館はそんなに広くはありませんが、ここは首都なので広いのでしょう
あなた
そうなんだ⋯
踏分 誠一.
踏分 誠一.
まあこっからいい本探すのは大変かもしれんけど、頑張るぞ!
神柴 健三.
神柴 健三.
誠一くん声が大きいです、図書館でも静かにできないんですか?
踏分 誠一.
踏分 誠一.
う、うるさいわ⋯
 私たちは、「親子読書」という宿題で読む絵本を借りに図書館へ来ている。
 恵美さんには、眠たいから嫌だと断られてしまった。
あなた
私は絵本がいいな
神柴 健三.
神柴 健三.
絵本コーナーだと、結構手前の方にありますね
踏分 誠一.
踏分 誠一.
ほなええの探すか!
あなた
うん














あなた
(⋯この本、)
踏分 誠一.
踏分 誠一.
あなた、この本はどうや?
 健三さんの言っていたことを気にしているように歩いてきた誠一くんの手には、『おじょうさまのおりょうり』と書かれた絵本があった。
あなた
これ、どういう物語なの?
踏分 誠一.
踏分 誠一.
お嬢様のシェフが風邪になったからシェフの代わりに料理作るって話や
あなた
へー、面白そう
神柴 健三.
神柴 健三.
全く、誠一くん、そんな在り来りな本を選ばないでください
神柴 健三.
神柴 健三.
あなたさん、こちらはどうですか?
 そういう健三さんの持っている本には、『ようせいさんとおちゃ』という文字が書かれていた。
神柴 健三.
神柴 健三.
これは紅茶が好きな妖精が色々な人間の悩みを紅茶で例えて解決するお話です
神柴 健三.
神柴 健三.
ぜひあなたさんに読んで欲しいのですが⋯
踏分 誠一.
踏分 誠一.
いやいやそっちこそやん!
神柴 健三.
神柴 健三.
はぁ?
踏分 誠一.
踏分 誠一.
こっちの方が絶対おもろいし!
神柴 健三.
神柴 健三.
何を言っているんですか、こちらの方が⋯
あなた
あの、すみません
あなた
これは、どうですか?




 私が持っている本は、誠一くんが来る前に読み終えた『ねぼすけさんは末っ子さん』という本だ。
あなた
これ、絶対面白いから借りよう





























































2026.3.11  09︰00   73話公開

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